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18歳の成人を控えています。滞在許可証の申請、フランス国籍手続、どの順序になるのでしょうか?

質問。TIRを所持するものです。18歳の誕生日で期限が満了し、その後すぐに国籍証明書の申請をするべきなのか、または滞在許可証を一たん申請し、その後国籍証明書を申請することができるのか、通常どのような流れがよいのでしょうか。
前者ですと、TIR期限満了日から国籍証明書を取得し、仏パスポート取得まで、IDカードを所持できない状態が続くと懸念しております。また後者ですと、滞在許可証を申請したことで、国籍証明書の申請ができなくなってしまうと困ってしまいます。

お答え・見立て。
このブログは、2010年6月からスタートし、2018年2月現在972本の記事を掲載していますが、TIR(TITRE D’ IDENTITE REPUBLICAINE)が登場するのは初めてでしょう。TIRは、両親とも外国人(非フランス国籍)でフランスで出生した未成年児向けの滞在カードです。一方、両親とも外国人(非フランス国籍)でフランス国外(例;日本)で出生した未成年児向けの滞在カードはDCあるいはDCEMです。DOCUMENT DE CIRCULATION(POUR
MINEUR ETRANGER))の略称です。いずれも5年カードで更新可能、18歳の成人(MAJEUR)の誕生日がカードの最終期限日とされています。
フランス出生児は、出生後、フランスに引き続き滞在しフランスの学校教育を受けていれば、18歳の成人時点でフランス国籍になります(フランス民法21-7条の適用)。この場合のフランス国籍取得は日本国籍法での重国籍禁止条項に抵触しないとされています。
このあたりのことは複雑領域に分け入ることになるので、ここでは詳述はしません。
次いで、当たり前のことですが説明の都合上、2点確認をしておきます。1点目。外国人は18歳の成人から滞在許可証の取得義務があります。2点目。フランス国籍者には滞在許可証は存在しません。
以上を前提に、質問にお答えします。
(1)18歳の誕生日以降、なるべく早い時期に国籍局に出頭します。TIRはCESEDA
(外国人滞在管理法)では義務ではありませんから、TIR所持の有無は問われないでしょう。
問われたとしてもその期限ウンヌンが問題になることはあり得ません。フランス民法21-7条の適用によるフランス国籍の認定は18歳です。16歳-17歳でフランス国籍になるフランス民法21-11条もあるので要注意です。21-11条の適用の場合は、日本国籍法の重国籍禁止条項に抵触します。フランス国籍確定書には適用条項が明記されます。
(2)仮に質問者が国籍手続は後回しにして、滞在許可証の申請を優先させた場合、滞在許可証窓口は質問者のACTE DE NAISSANCEを見て「あなたはフランス出生ではありませんか。あなたはフランス国籍になっているので滞在許可証は出せません。必要ありません。どうしても外国人(日本人)として滞在許可証が欲しいのであれば、国籍当局で「フランス国籍辞退届」(DECLARATION DE DECLINER LA QUALITE DE FRANCAIS)を提出し、その証明をもって出直してください。国籍当局が辞退届けを受けてくれればですが、、、」になりましょう。
質問者の心配、懸念は見当違いです。

2018年2月17日 相談室 岡本宏嗣
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