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全く内容が異なるSTAGIAIRE(研修)2種

質問。
先日はご回答ありがとうございます。
今回研修生ビザについてトピックが挙がっていたので質問なのですが、このビザは在日フランス大使館のHPに挙がっている「社会人の研修生ビザ」のことなのでしょうか?
これは日本に仕事を持つ人がという文面があるのですが日本の仕事先、本人、研修先の3者間ということでしょうか。
このトピックで挙がっている研修生ビザというのは本人と研修先の2者間でしょうか。このビザについて情報が少ないので何かご存じなら教えていただきたく思います。
?学生からの身分変更は可能か(滞在身分として「STAGIAIRE」というのがあるのでしょうか。CONVENTION DE STAGE D’ETUDEは身分ではなく契約というのは理解しています)
(研修の条件(給料は発生するのか、期間の限度、業種等)
雇用者側の手続き(外国人雇用費用等、何か費用がかかるのでしょうか)?ビザはどのぐらいでおりるのでしょうか。たくさんの質問申し訳ありません。どうぞよろしくお願いいたします。
お答え。
STAGE/STAGIAIRE(研修/研修生)という言葉はフランスでは、日常、広い意味で使われています。
ここでは、外国人(非フランス国籍者・非EU加盟国国籍者)に適用されるケースに絞ってご説明
しましょう。質問文面を拝見すると誤解があるようです。
(1) 学生のSTAGE
これは学業教程や職業教育教程の一環としての実地研修です。学位や職業資格を得るための必要単位ということです。例えば、フランスの大学で金融論を専攻している学生が銀行や保険会社で実地研修をする。例えば、美容学校に在籍して美容師の資格を取ろうとしている美容学生が市中の美容院で実地研修をする。こういう場合です。
従って、フランス人の学生も外国人の学生もも同じです。外国人(同上)の学生だから
特別の許可がいるわけではありません。但し、外国人(同上)の場合は、
「学生の滞在身分の滞在許可証」を所持している必要があります。従って、質問者
がこの制度を利用したい場合は、在日フランス大使館で学生ヴィザを取得して渡仏し、学生滞在
身分の滞在許可証を取得してからのことになります。通常は、学校での授業、受け入れ先の職場での研修は同時並行です。例えば、月、水、金の午後は職場での研修でそれ以外は学校での授業、といった具合です。
「学生本人」、「学校」、「受け入れ先の会社」の3者が署名する「研修協定書」
(CONVENTION DE STAGE)を交わします。「研修協定書」というと大げさに聞こえますが、定型書式があって、空欄を埋めれば出来上がりです。通常、学校の事務局が作成します。但し、
*学業教程あるいは職業教育教程上の必修科目ですから、例えば美容学生が市中のレストラン
で研修、はあり得ません。これは研修ではなくアルバイトになります。学校側(担当教官)も当然「それは美容研修ではありません」と研修協定書に署名しないでしょう。
*専攻分野の教程・課程からくる研修ですから、受け入れ先は給与を支払う義務がありません。
もちろん払ってもよいのですが義務ではありません。相場は最低賃金数字の30%です。
給与ではなく「ご苦労さん賃」「パトロンのポケットマネー」です。これをGRATIFICATIONといいます。
また、研修期間は「一職場」につき3か月が相場です。
*在籍している学校の学業上の理由からくる制度ですので、繰り返しになりますが、外国人の場合は「学生の滞在身分」である必要があります。3者が署名した協定書を持っていればよいのであって、外国人労働管理局の許可がいるとか届け出が必要、といったことはありません。もちろん、滞在許可証の滞在身分は「学生」のままです。

(2)社会人の職業研修
これは上記(1)とは別個のことです。
日本企業Aに勤務するXさんが、フランス企業Bに研修勤務する制度です。
通常は日本企業Aとフランス企業Bの間には資本関係、営業取引関係、技術提携、、、などがあり、両社の関係をスムースにするための、いわば人事交流として利用されることが多くなっています。この手続きはフランス企業Bが「取引先の日本企業AからXさんを受け入れたいのだが」と外国人管理局(DIRECCTE)に申請して「受け入れ許可」を取り付ける方式です。
従って、質問者の場合は、フランス側に受け入れ会社があり、その会社が申請することになります。許可が下りると、通常は受け入れ会社にまず連絡があり、同時にDIRECCTEから移民局(OFII)へ、そして在日フランス大使館に連絡が入り、Xさんに「研修許可がおりていますのでヴィザを取り出頭してください」となる段取りです。地方の移民局にあってはXさんに直接許可通知を送り「この許可通知を持ってフランス大使館に出頭しヴィザを受けて渡仏してください」になることもあります。どちらから連絡が入るかの違いであって、結果的には同じことですが。
研修期間は1年、延長は6か月、合計で18か月上限です。給与はA社からの送金(自費負担含む)、B社からの現地給与、あるいはA.Bが分担負担、いずれも可能です。渡仏後に取り付ける滞在許可証の滞在身分はSTAGIAIRE(研修者)になります。以上の手続き、手順は通常の就労ヴィザ申請・取得の場合とほぼ同じです。

上記(1)と(2)は「研修」(STAGE)という言葉は同じでも性質が違います。

2011年11月2日   在フランス日本人会  滞在相談室  担当 岡本宏嗣





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はじめまして。来年4月からパリに留学を計画しています。
1年間語学学校に通いながら、スタージュ制度を利用して花屋さんで研修したいと考えているのですが、最近になって来年からスタージュ制度が無くなる、という話をききました。
これは、語学学校に通っている生徒がスタージュ出来なくなる、ということでしょうか?たとえば、花の専門学校に通えば、花屋でスタージュは可能なのでしょうか?それなら花の学校にも登録しようかと思っているのですが・・・。
正確な情報がわからず、困っていたところこちらのサイトを知りました。アドバイスいただければ幸いです。よろしくお願いします。
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