FC2ブログ

フランスで出産した子が一人います。DROIT DU SOLという滞在権があるのでしょうか。

質問。日本人夫婦です。将来起業を考えています。
現在、主人が社会人研修ビザ、私が学生ビザの身分で、フランスで出産した子が一人います。
会社を設立するのに、まだ時間がかかりそうなので、主人の社会人ビザからサラリエビザの変更を会社に申し出ているところです。 私はもう学生ビザでの更新は厳しい状況です。
今回の質問は、夫に何らかのビザがある場合、それからフランスで生まれた子供がいる場合、妻も滞在できるのか? 可能ならばどこに申請すればよいのか教えて頂きたく思います。
フランス人の知人が、doit du sol という権利でフランスで生まれた子供を育てるために親も滞在するためのビザがあると聞きました。現地の学校に行ってるならなおさらのこと権利があるとのこと。
別の知人は、フランス人との間にできた子の場合のみで、日本人カップルには適用されないとも聞きました。
私の周りで同じ例がありませんのでこちらに質問させて頂きました。

お答え・見立て。                                                            
子どもの出生による親の滞在許可証のこと、doit du solのこと、この二つのことの整理が必要です。

(1)質問者Aさんは「私はもう学生ビザでの更新は厳しいです」とあります。学生滞在の更新が難しい理由は、ここではおきます。過去の事例(無数にあります)では「出産・育児で学業の継続・維持が困難です」は滞在身分の変更理由として認められています。このケースでは変更される滞在身分は通常はVISITEURです。手続きとしては「出産・育児で学業の継続・維持が難しくなったので学生滞在の更新ではなくVISITEURに変更してください」です。窓口はPREFECTUREの滞竿許可証セクションです。子どもが生まれたことによって、その親向けに特別の窓口があるわけではありません。                                          
 一方、配偶者のBさん(父親)です。「社会人研修ビザからサラリエビザの変更を会社に申し出ているところです。」とあります。つまりSTAGIAIRE PROFESSIONNEL からSALARIE滞在への変更申請です。この変更申請にあっては、Bさんが父親になったことはほとんど関係しないと見てよいでしょう。子どもの養育、とりわけ学齢期の子どもを持っていることが考慮されるのは、CARTE DE RESIDENT(10年カード)の申請の際でしょう。                                                      

(2)次ぎに「フランス人との間にできた子の場合のみで、日本人カップルには適用されないとも聞きました」です。一方の親がフランス国籍の場合は、その出生児はフランス国籍です。フランス国籍ではない他方の親(母親あるいは父親)は「フランス国籍児を扶養する外国人」ということで、VIE PRIVEE ET FAMILIALEという滞在許可証が発行されます。労働許可・商業許可・自営業活動許可を含んだオールマイティの滞在許可証(1年もの)です。質問者A・Bさんは外国人(日本人)カップルですから、これには該当しません過去の事例では、上記(1)になっています。

(3)DROIT DU SOLです。これは、父母の双方が外国国籍(ここでは日本国籍)で、子どもがフランスで出生した場合です。出生時点ではその子どもは外国籍(日本国籍)ですが、「その後もフランスにとどまり、フランスの学校教育を受けて18歳の成人になった」場合、フランス国籍になる、というフランス国籍法上の考え方です。DROIT DU SOLは「フランスに生まれ育ったものは、両親の国籍に関わらずフランスの同胞だ」ということです。今回の一連のテロ事件の実行犯・共犯者たちは、そのほとんどがDROIT DU SOLでフランス国籍NATIONALITE FRANCAISEになっていたことから「DROIT DU SOLの見直し」論議も激しくなっています。

2016年7月6日 滞在相談室  岡本宏嗣
スポンサーサイト



コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

okamotohirotsugu

Author:okamotohirotsugu
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR