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SCIENTIPHIQUE-CHERCHEUR VISA と他機関での労働について

質問。SCIENTIPHIQUE-CHERCHEUR(研究者) VISAについてご質問させていただきます。現在、博士号取得後に日本の大学で研究員をしている者です。フランス国立社会科学高等研究院の教授に招聘研究員 (Chercheur Invite)として一年間の当機関への受入れを許可していただいたのですが、給与なしのため、自費で滞在を予定しています。 SCIENTIPHIQUE-CHERCHEUR VISAでは、当機関以外の現地での労働は可能でしょうか。もしあるとすれば、VLS-TS(長期学生ビザ)のように労働時間に制限があるのでしょうか。 在日フランス大使館ではお答えできないと言われ、困っております。                              

お答え・見立て。結論から申し上げれば、受入れの当該機関以外での労働は不可でしょう。そのため、同伴する配偶者にVIE PRIVEE ET FAMILIALE(労働可能)が発給されるという規定です。以下、繰り返しになりますが、そのあたりの事情です。                                                                                       (1)SCIENTIPHIQUE-CHRCHEUR(以下S.Cと略記)滞在は、受入れ先「A」機関」が発行してくれる受入れ証明(CONVENTION D'ACCUEIL)を提出して滞在が成立する性質のものです。従って、当該の「A」機関」でしか研究活動あるいは研究指導活動ができません。「A」機関に限定されたものです。また、「A」機関での研究活動とは別個に有給活動をすること自体が不可でしょう。当然、学生滞在のように年間上限964時間上限で給与収入活動ができる、の規定もありません。

(2)財政的に豊かで給与支払い能力のある機関もありましょうが、全体として見れば少数派でしょう。受入れ先機関の多くは、失礼ながら財政的に余裕がなく無給でしょう。もしくは給与ではなく奨励金(BOURSE)名目での支給になる機関が多数派でしょう。                               
(3)そのため、同行滞在する配偶者(妻・夫)に就労可能なVIE PRIVEE ET FAMILIALEを発給しています。配偶者(妻・夫)の「内職」収入でなんとかしのいででください、でしょう。

(4)質問文面に「VLS-TS(長期学生ビザ)のように労働時間に制限があるのでしょうか」とあります。学生滞在者は年間上限964時間の範囲で給与収入活動に従事することができます。このこととVLS-TSは直接関係しません。VLS-TS はVISA DE LONG SEJOUR/(VALANT)TITRE DE SEJOURの略称で、「滞在許可証と同等の長期滞在VISA」という意味です。フランス滞在初年度は、居住地のPREFECTUREでのTITRE DE SEJOUR(滞在許可証)の申請・取得手続きは免除・省略され、OFII(移民局)でのVISA有効化手続き(VALIDATION DE VISA)のみ。翌年も滞在を延長したい場合は、居住地のPREFECTUREでのTITRE DE SEJOUR(滞在許可証)の申請・取得が必要というものです。渡仏初年度のVISA有効化手続き(VALIDATION DE VISA)は、同VISAをフランス大使館で受けたものの「諸般の事情で、渡仏は沙汰止み」のケースもあるからでしょう。「VLS-TSに基づき確かに渡仏しました」の確認作業といえましょう。                                                                

(5)なお、VLS-TSが発給されるのは、現時点では、                                        ①フランス国籍の配偶者②REGROUPEMENT FAMILIALE(RF)手続きで渡仏した配偶者 ③TRAVAILLEUR TEMPORAIRE(3か月―1年未満の短期労働契約)④SALARIE(E)(1年(以上)の労働契約) ⑤ETUDIANT(学生)⑥SCIENTIFIQUE-CHERCHEUR(研究者)⑦STAGIAIRE(研修者) ⑧VISITEURです。ETUDIANT(学生)は、VLS/TSが発給される滞在身分のone of themです。一方、該当しないのは、つまり渡仏初年度から居住地のPREFECTUREでのTITRE DE SEJOUR(滞在許可証)の申請・取得が必要なのは、日本人に多い滞在身分として⑨SALSARIE EN MISSION(SM)と「その配偶者」、⑩COMPETENCES ET TALENTS(C&T)と「その配偶者」、⑪SCIENTIFIQUE-CHERCHEUR(研究者)の配偶者、⑫PROFESSION LIBERALE(PL自由職業者あたりでしょうか。また、上記③④⑤⑦⑧⑫の同伴配偶者は⑧VISITEUR VISAとなるのが通常のようです。
2015年12月23日  滞在相談室  担当  岡本宏嗣
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