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パリ滞在、VISITEURです。CARTE DE RESIDENT取得条件について、二つ質問があります。

質問。パリ滞在、VISITEURでまもなく5年目滞在に入りります。このブログでCARTE DE RESIDENT(10年カード) についてのページは注意深く読んでいるつもりです。その上で、質問です。
(1)過去5年間、所得税を支払っていることが、充分な収入のあることの証明になる、と理解していますが、支払い税額については、基準のようなものがありますか。税額数字に目安はありますか。
(2)フランスのSECURITE SOCIALEに加入していることもCARTE DE RESIDENT(10年カード)発行の条件になっていますが、一方でVISITEUR滞在者のCMU加入は不可とされることが多いので、現在は民間保険会社の健保に加入しています。これをどのように解決すべきでしょうか。
お答え・見立て
(1)所得税について。
①パリの場合です。VISITEUR滞在の生活財源は、年間SMIC以上の送金があること、とされています。SERVICE PUBLIC(政府公報)のVISITEUR滞在の項を見ますと「規定の金額数字はない」としていますが、パリPREFECTUREの数字に従っておくのが無難でしょう。なお、年間SMICは17400ユーロ見当です(2014年12月現在。毎年微額の改定あり)。
②単身者の場合です。17400ユーロの送金があったとして、所得税を計算してみます。
 2013年度所得申告(申告締切りは2014年5月20日でした)のガイダンスで計算しますと、所得税は750ユーロ(年額)見当です。繰り返しますが、単身者の場合です。そして、この所得税額を5年間維持していれば、「充分なる生活財源がある」と判定されましょう。
③「基準のようなものがありますか。税額に目安はありますか」ですが、これはわかりません。
 VISITEUR滞在で実際にCARTE DE RESIDENTを取得したケースからの推測になります。上述(2)
 の750ユーロ見当は、実際におりている事実例から、所得税の税額としては「基準」「目安」といえるかもしれません。
 一昨年から昨年にかけて、当室のVISITEUR滞在の相談者がバタバタとCARTE DE RESIDENTを取得しました。当室(といっても私岡本一人ですが)では、年間SMIC数字をミニマムと見て、それ以上の数字で申告するよう勧めています。ギリギリより余裕があったがよい、の見方からです。とりわけ、4年目、5年目を厚くしておきましょう、としています。そして、この見方は、次項のCMU保険料に関係してくることでもあります。
(2)CMUについてです。
 この地フランスで職業活動に従事できない(=ユーロ収入を得られない)VISITEUR滞在者が加入できるSECURITE SOCIALEはCMU部門だけです(ASSURANCE VOLONTAIREという部門がありますが、保険料が高いので考慮外とします)。CMUは年間9601ユーロ以下(2014年10月Ⅰ日―2015年9月30日の数字。毎年微額の改定あり)の収入の場合は保険料が無料になります。この無料加入が不都合ということです。「即刻、CMUを解約しなさい」と怒鳴られた例もあります。あるいは、保険料が発生したとしても、年間100ユーロ以下とかの微額は「解約もの」になりかねません。CMUそのものが不可なのではなく、保険料がゼロあるいは負担の少ない場合にトラブルを引き起こしています。それが「とにかく
CMUはダメ」の風評としても広まっています。当室も民間保険加入を安全策として勧めています。
ここで、CMU保険料を正確に計算してみましょう。上述の年間SMIC17400ユーロの送金収入で計算してみます。所得税の計算は750ユーロ強であることは申しあげました。一方、CMUの保険料は年間485ユーロ見当になります。この数字はCARTE DE RESIDENT申請の場合には、チョット弱いですね。所得税750ユーロ強はまあまあの数字ですが、CMU保険料が年間485ユーロ見当ではどうでしょうか。さればこそ(1)③に「年間SMIC数字をミニマムと見て、それ以上の数字で収入申告するよう勧めています。ギリギリより余裕があったがよい、の見方からです」と書いた所以です。年間SMIC17400ユーロの送金収入があったとした場合、所得税の数字はまあまあですが、CMU(SECU)保険料が今一つ、という感触です。年間800-900ユーロは支払いたいところです。所得申告数字とCMU
保険料はつながっていますから、所得申告数字を上げない限り、CMU保険料もアップしない関係にあります。
なお、CARTE DE RESIDENT申請時点でCMUに加入していればよいのであって、過去5年間の加入歴は問われていません。
以上は、VISITEUR滞在を5年消化してCARTE DE RESIDENTを申請する場合、それも単身滞在を前提に収入面、健康保険料の面からのみ見た数字判定アレコレです。それ以外の要素は加味していません。居住物件を購入済みとか、学齢期の子どがいて今後もフランスで教育を与えていきたいとかの要件は除外しています。そうした長期滞在目的がある場合は、収入面、健康保険料の面の数字が多少低めであっても、CARTE DE RESIDENTが発給されることは多いにあり得ることです。
最後に。当室では、毎年5月に「所得申告説明会」を開催しています。所得申告・所得税は日本とは大きく異なっています。「日本はこうだからフランスンもそう大きなちがいはないだろう」のアバウトな見方は禁物です。フランスは所帯単位での申告なので、所得税が発生しにくい・低所得者手当が発生しやすい
仕組みになっています。フランス全所帯の50%強が所得税が発生していません。所得税ゼロということです(もちろん、高額所得者はガッポリとられるのでフランス国外に回避したり、の事件は起きますが)。
それはさておき、同説明会では、申告用紙(数種あり)、記入の仕方、税額の算出の仕方、、、、など
詳しく説明しています。同説明会の日時は日本人会会報3・4月号に掲載します。ほぼ同時期にこのブログにも掲載します。2-3年で帰国するのではなくCARTE DE RESIDENTを申請・取得したい長期滞在予定の方は、是非、参加してください。

2014年12月Ⅰ日
滞在相談室  担当  岡本宏嗣
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