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フランス出生の子どものいる家庭です。フランスの公立校についておうかがいします

質問。フランス出生の子どものいる家庭です。フランスの公立校についておうかがいします。      
(A)公立校に中高一貫校はありますか?                            
(B)プレパと呼ばれるグランゼコール受験のための特別クラスがあるそうですが、このクラスに入るため          の試験があるのでしょうか。学費はどうなのでしょうか。公立校の場合です。            
(C)グランゼコールの試験に落ちた場合は、どういう進路を選ぶのが一般的でしょうか。
このブログ案内に学校教育問題にも対応するとありましたので、おうかがいします。
お答え・見立て。
(A) 公立校に中高一貫校はありますか?
(1)公立校は中高一貫校ではありません。一見、そう見えますが、別々と見るべきでしょう。      
その前に、学校制度を整理します。                             
日本の小学校に相当するのがECOLE PRIMAIRE(5年制)です。義務教育です。日本の中学校に相当するのがCOLLEGE(4年制)です。義務教育です。日本の高校に相当するのがLYCEE(3年制)です。これを整理しますと、            ECOLE PRIMAIRE (5年制)   義務教育                            
 COLLEGE      (4年制)   義務教育                         
  LYCEE       (3年制)                                     
    計        12年     となります。 小・中・高が計12年であること、義務教育期間が9年であることは、
日・仏同じです。さて、
(2)次に、中学校と高校についてです。いずれも公立の場合です。
 ①COLLEGE(中学校4年制) 中学教程のみで高校部がない。単独の中学校。
 ②LYCEE(高校3年制)   高校教程のみで中学部がない。単独の高等学校
 ③COLLEGE ET LYCEE    中学部と高校部がある。
 この3つのタイプが共存しています。そして、上記(1)の問意を「この③のタイプは中・高一貫校なのでしょうか」と解しました。そのお答えが冒頭に記した「一見、そう見えますが、別々と見るべき」ということです。                  (3)ここに「LYCEE ET COLLEGE A」という学校があります。日本語にすれば、A中学・高等学校となりますので、中高一貫校と誤解しやすのですが、中・高はつながっていないと見るべきです。A中学校(中学部)とA高校(高等部)は、エレヴェーター方式につながっていません。
(「LYCEE ET COLLEGE」タイプは、フランスの学制改革による沿革から、伝統校、名門校に多いとされています。日本でも   「旧制XXX中学」が「現XXX高校」といった学制改革による沿革があるように)
COLLEGE(中学校あるいは中学部、4年制)は義務教育で、居住地によって学区制になっています。この地区に住んでいる家庭の子弟はCOLLEGE[X]、あの地区はCOLLEGE[Y]、向うの地区はLYCEE ET COLLEGE「Z」の中学部「Z」に配属、といった具合です。実名でいきましょう。パリには名門校といわれているLYCEE がいくつかありますが、両横綱はLYCEE  HENRI IV(アンリ4世高校)とLYCEE  LOUIS-LEーGRAND(ルイ・偉大王高校)でしょう。この両校にはCOLLEGE(中学部)があります。COLLEGE(HENRI IV(アンリ4世中学校あるいは中学部)であり、COLLEGE LOUIS-LEーGRAND(ルイ・偉大王中学校あるいは中学部)です。この中学校あるいは中学部への進学は居住アドレスから決まります。学力で決まるわけではありません。入試があるわけでもありません。そして、LYCEE HENRI IV(アンリ4世高校)あるいはLOUIS-LE GRAND(ルイ・偉大王高校)に進めるのは1/3ー1/4見当といいます。残りの2/3-3/4は他のLYCEEにいくことになります。身も蓋もないいい方をすれば2/3-3/4が「ヨソの高校に行きなさい」になるということです。そして、2/3-3/4が他の様々なCOLLEGE(中学校)からの集まり定員を埋めることになります。入試はありません。中学校での成績次第になります。書類選考、ということです。これは中・高一貫とはいえません。このように中学4年生の1/3-1/4見当しかLYCEE(高等部)に進めませんが、他のCOLLEGE(中学校)から応募するよりは有利、と見て越境 (学校区内に住所を移す)が出ている現実もあるようです。時折、社会問題、教育問題にもなっています。
さてさて、緊急ではないので、今回はここまでにしておきます。B「プレパについて」、C「進路について」は、近日中にお答えしましょう。
2014年10月3日
滞在相談室  担当  岡本宏嗣
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