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学生滞在です。妻 (VISITEUR滞在)の健康保険は? =2013年12月24日―2014年Ⅰ月の期間中にいただいた質問・報告などは変則日程での「お答え・見立て」になります。ご了承ください=

質問。家族(夫婦、子供2人)で滞在しています。私は学生ビザで、妻はビジター滞在です。
先日、妻の滞在許可証の更新に行ったとこ ろ、COUVERTURE MEDICALE PRIVEE ET VALABLE UN AN
を持って再度出頭するようにという紙を渡されました。
我々はセキュ(CMU Base)に入っており、保険の証明についてはそれで足りるものと思っていたのですが、ビジターの場合はミュチュエルへの加入が必要なのでしょうか。あるいは、日本の健康保険証の仏語訳であれば機能するでしょうか。
見立て。
質問者はパリ在住ですね。パリのPREFECTURE DE POLICEでは基本的にCMUは歓迎されない傾向にあります。
保険料が安い、あるいは免除(無料)になることが歓迎されない理由です。もちろん、背景には保険公庫の赤字があります。この点をまず押さえておきます。
といって100%不可ということでもありません。ケースによっては認めてくれるのです。複雑かつ微妙な領域の
問題ですね。「そんなことはどうでもよい、結論はどうなんだ」ということであれば、途中は読み過ごして最後の部分だけ読んでください。
質問者のケースに即して進めます。
(1)質問者は学生滞在です。学生には学生セキュがあります。正確には学生保険機構(REGIME
D’ETUDIANT DE SECURITE SOCIALE)といいます。これは28歳上限(例外は除く)です。
28歳上限(例外は除く)はフランス人学生、外国人学生を問いません。従って、29歳からはCMU
加入になります(但し、学生滞在のかたわらアルバイト労働で給与収入がある場合は通常機構(REGIME
GENERAL DE SECURITE SOCIALE)への加入となります)。従って、28歳以上の学生滞在者のCMU
加入はトラブルがないといえましょう。
(2)もう一つ。28歳以下の学生の場合です。
学生保険機構(REGIME D’ETUDIANT DE SECURITE SOCIALE)には、28歳以下の学生であれば
誰でも加入できるわけではありません。在籍校が同機構の加盟校でなければ、在籍生は加入できません。
この場合は28歳以下でもCMU加入が可でしょう(ここでも、学生滞在のかたわらアルバイト労働で
給与収入がある場合は通常機構(REGIME GENERAL DE SECURITE SOCIALE)への加入となります)。
という事情で、28歳以下の学生滞在者のCMU加入もトラブルは少ない、といえましょう。
(3)質問者は学生滞在ですからCMU加入であっても基本的には問題がないといえます。
問題になるのは、妻(VISITEUR滞在)と子ども2人です。CMUであれ通常機構であれ学生機構
であれ、セキュのASSURANCE MALADIE(健康保険)は家族単位で有効です。加入者当人は被保険者
ASSURE)、妻(VISITEUR滞在)と子ども2人は扶養家族(AYANT DROIT)です。家族数で保険料が高く
なるわけではありません。妻子3人でも5人でも保険料は同じです。診療費の払い戻し率も被保険者
(ASSURE)当人と同じです。また、フランス人、外国人の区別は一切ありません。SECURITE SOCIALE法
からいえばこういうことなのです。
(4)これを外国人の滞在を管理するPREFECTURE DE POLICEから見た場合、どうなるでしょうか。
質問者当人は学生滞在者ですからCMUでもまあ、よいでしょう。ところが妻・子ども2人も
AYANT DROITとしてCMUが有効である状態をどう見るかです。とりわけ妻はVISITEUR滞在です。
VISITEUR滞在の基本は、「自国(日本)にある自己財源で生活できます。フランスの社会保障のお世話にはなりません」
です。保険料が安い、あるいは免除(無料)になるCMUはフランスの社会保障援助拠出金で成立して
いましょう。分かりやすくいえば「フランスの税金にぶら下がっている外国人」という見方です。
ここから「妻・子どもは、あるいは少なくとも妻はCMUのAYANT DROITではなく独自にCOUVERTURE MEDICALE PRIVEE ET VALABLE UN ANに加入しなさい」になった、と読みます。
パリのPREFECTURE DE POLICEでは過去にも事例のあることです。
(5)以上の事情をまとめますと「SECURITE SOCIALE法では認めているが、当PREFECTURE DE POLICE
では認めない方針である」ということなのです。これは方針であって法律ではないので、他の県庁(PREFECTURE)でどう対処しているかはわかりません。また、VISITEUR滞在といっても、独自滞在ではなく「妻としての配偶者
滞在」ですからAYANT DROITであっても一向の構わない、という見方も一方では成立します。あくまでも
「パリのPREFECTURE DE POLICEではトラブルことが多い」ということです。
(6)一般的にいえることがあります。外国人学生には年間964時間労働が認められていますから、
この範囲内で給与収入の労働をすれば(CMUではなく)通常機構(REGIME  GENERAL DE SECURITE SOCIALE)への加入が可能です。通常機構でのAYANT DROITの方がはるかに通りがよいといえましょう。
なぜか。通常機構の場合は、給与を支払う雇用者 (会社)側の保険料負担が大きいからです。CMUは低収入者
向けの個人加入型救済保険という見方が強いということです。

さて、結論です。質問者の場合は、時間的余裕がありません。当面の対処療法です。
(1)日本の健康保険証の仏語訳
質問文面に「日本の健康保険証の仏語訳であれば機能するでしょうか。」とあります。
パスするかどうかはわかりません。「日本の健康保険証の仏語訳」でパスすれば幸運でしょう。
「健康保険証(仏語訳)では保険内容がわからない。保険内容が明記(フランス語で)されているもの
を提出のこと」とされるかもしれません。
(2)パリPREFECTURE DE POLICEでのことです。VISITEURの場合です。
CMU加入証書を提出して「即刻、解約しなさい。そしてまともに保険料を払うフランスの民間保険に
加入しなさい」とされた例は過去にかなりあります。「どんな民間保険ならよいのでしょうか?」に対して
ある保険会社名Xが出ています。そして確かにX保険加入者はトラブルなくVISITEUR滞在の更新できています。
この保険はフランスに旅行・滞在する外国人、フランス国外に旅行・滞在するフランス人等向けのものです。
ということで、妻(場合によっては子ども2人)は保険会社Xに加入する。
(3)なお、「ビジターの場合はミュチュエルへの加入が必要なのでしょうか」は考慮外とします。

上記の保険会社Xの情報については、ご関心があれば、okamoto@nihonjinkai.frへメールをください。
2013年12月29日
滞在相談室   担当  岡本宏嗣
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