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AUTO-ENTREPRENEUR(ARTISAN)から[通常のPL]への転向は可能か?

質問。
学生からAUTO-ENTREPRENEURへ身分変更中です。 AUTO-ENTREPRENEURはインターネットで登録しましたが、ARTISANのカテゴリーになっているようです。職種はSTYLISTE-MODELISTEなのでPROFESSION LIBERALE
(PL)だと思っていました。ARTISANとなると年間収入81500ユーロが上限になると聞いています。AUTO-ENTREPRENEURに登録したのはAUTO-ENTREPRENEUR(PL)のつもりで、3年間は社会保障負担が通常のPLより安く済むと聞いていたからです。今回の身分変更はAUTO-ENTREPRENEUR(ARTISAN)にするとして、次回あるいは次々回に通常のPLに変更できるでしょうか。
見立て。
なかなかの難問です。あれこれの問題点を整理させてください。
ところで、この質問は、「AUTO-ENTREPRENEURに登録済み。PLに変更したいのだが」(2013年11月8日、9日、14日、15日付)と重なる部分があります。そちらも読んでください。
(1)「学生」からSTYLISTEあるいはMODELISTEに身分変更したケースは、パリでは過去、かなりの数にのぼりましょう。これら先輩は、そのほとんどがPROFESSION LIBERALE(PL)への身分変更です。
つまり、STYLISTEあるいはMODELISTEはPLに属するということになっていました。
(2)STYLISTEあるいはMODELISTEがPLに属するということは、それほど確固としたものではありません。「STYLISTEあるいはMODELISTEがPLに属するかどうか」を決めるのは滞在身分の変更を認める・認めないを担当するPREFECTUREではなく、社会保障負担金徴収公庫(URSSAF)です。PREFECTUREは「PLに変更したいのであればURSSAFに登録してきなさい」の立場です。そこでURSSAFに足を運ぶと窓口で「STYLISTE、 MODELISTEはPLではない。COUTURIERだからARTISANだ。登録窓口はここではなく
CHAMBRE DE METIERS ET DE L’ARTISANATです」の門前払いになることも時折あったのです。以上は、AUTO-ENTREPRENEURという制度が登場する以前のことで、そして今でも同じ事情が続いているかも知れません。
(3)ここでAUTO-ENTREPRENEURという新制度が登場します。AUTO-ENTREPRENEUR(COMMERCANT-INDUSTRIE)、
AUTO-ENTREPRENEUR(ARTISAN)は2009年から、AUTO-ENTREPRENEUR(PL)は2010年からスタートです。そもそもがPLなのかARTISANなのかアイマイな玉虫色の世界なのですから、インターネットで登録すれば大まかなジャンル分類になりARTISANとされることは大いにあり得ましょう。
(4)ここにもう一つ事情が加わります。AUTO-ENTREPRENEUR制度が設置される前は
①COMMERCANT-INDUSTRIEとARTISANの滞在許可を扱うPREFECTUREのBUREAU。
②PLの滞在許可を扱うPREFECTUREのBUREAU(以下、通常窓口)。
これが別々でした。AUTO-ENTREPRENEUR制度がスタートしてからは、「今のところ」全て①が窓口になっています。具体的には
③AUTO-ENTREPRENEUR(COMMERCANT-INDUSTRIE)
④AUTO-ENTREPRENEUR(ARTISAN)
の窓口が①なのは当然ですが、2010年にスタートした
⑤AUTO-ENTREPRENEUR(PL)も「今のところ」は①の窓口になっています。
「通常のPL」への身分変更は②の「通常窓口」、AUTO-ENTREPRENEUR(PL)への変更は①の窓口、ということです。ややこしいことです。
そして、①の窓口は伝統的にCOMMERCANT-INDUSTRIE 、ARTISANを担当してきたので、新たに加わったAUTO-ENTREPRENEUR(PL)も前二者と同様に扱う傾向にあります。提出書類が「通常のPL」(「通常窓口」の扱い)と比べて複雑多岐にわたるのも、その理由はここにあります。冒頭に掲げた「4回記事」も
「提出書類の複雑に堪えられないので、「通常のPL」にしたいのですが」がテーマになっています。
(5)以上のような入り組んだ事情を踏まえて、当質問に対して見立てます。
 ①AUTO-ENTREPRENEUR(ARTISAN)への身分変更後に、翌年あるいは翌々年の更新時に「通常のPL」
  に戻せるかどうかは不透明です。AUTO-ENTREPRENEUR(PL)から「通常のPL」に転向するのは
双方ともPLということでは通底していますので、まあ、トラブルはないでしょう。
 ②翌年あるいは翌々年に本当に変える必要があるのかどうか、も検討してください。
質問文に「3年間は社会保障負担が通常のPLより安く済む」とありますが、この軽減率はAUTO-ENTREPRENEUR(ARTISAN)にも適用されます。AUTO-ENTREPRENEUR(ARTISAN)で不都合があるのかは
よく吟味する必要がありましょう。
③AUTO-ENTREPRENEUR(PL)と「通常のPL」の違いについに誤解があるようなので
念のため触れておきます。AUTO-ENTREPRENEUR(PL)は年間収入が上限31600ユーロとされています。「通常のPL」は上限も下限もありません。31600ユーロを越えれば「通常のPL」登録に
変えねばなりませんが、年間収入が25000ユーロ見当の見込みであり、それを越えそうにない場合、「通常のPL」登録でも一向にかまいません。両者の違いは、社会保障費負担の仕組みの違いです。
軽減率の適用(3年間)後は、社会保障費負担は、年間収入数字によっては「通常のPL」の方が
やや低くなるかももしれません。
最後です。以上は日本人に多いMODELISTE- STYLISTEについてであって、他の職種にそのまま
該当しません。同じく日本人に多い日本語教師、日・仏通訳・翻訳業、ピアノなどのレッスン教師
、、、など明らかにPLとされている職種ジャンルには当てはまらない部分が多々あります。。
なお、このページでは、奥の手や裏ワザに属する(と見られかねない)ことは記せません。
当相談室をご利用ください。
定例滞在相談室  毎月第2・4火曜日 要予約 01 4723 3358
2013年11月23日  滞在相談室  担当 岡本宏嗣

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