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フランス出生児のフランス国籍、16歳規定と18歳規定の違い =2013年10月Ⅰ6日付「バカロレア受験、RECENSEMENT, フランス国籍」 (続)=

質問。
2013年10月Ⅰ6日付の「バカロレア受験と、、、、、、」を読み、ほぼ同年齢の子どもがいることから、補足的に
質問させていただきます。
(1)フランス国籍申請取得の資格・条件のひとつに、「18歳の誕生日時点でフランスに滞在していること(在籍・在職証明および本人出頭)」とありますが、在職証明というのは何でしょうか。
(2)私の子どもの場合、通学校でSECONDE(16歳。日本の高一に相当))の時期に「フランス国籍でない生徒はフランス国籍を申請取得するように」とクラス担任の指導があったといいます。18歳ではなく16歳なので、よくわかりません。どういうことでしょうか。
お答え・見立て
質問文面の原文は長文でしたが、短縮させていただきました。
(1)①フランスの成人(MAJEUR)は18歳です。外国人の場合も18歳の成人から「滞在許可証の取得」が義務付けられています(CESEDA外国人滞在管理法L311-1).。
②一方、フランスの義務教育は16歳までです。16歳―17歳の年齢で就労する外国籍の未成年(MINEUR)には18歳の成人を待たずに「滞在許可証」(就労可能な)が発行されることになっています(CESEDA外国人滞在管理法L311-3)。
以上のことから、「在職証明」の意味がお分かりでしょう。18歳児は常に学生とは限りません。就労している場合は「在職証明」を
学業中の場合は「在学・在籍証明」を提出しなさい、ということです。
(2)申請の資格・条件は同じですが、適用される条項が違います。
 ①16歳―17歳児のフランス国籍申請取得はフランス民法21-11条の適用。
 ②18歳児(2013年10月Ⅰ6日付ブログで紹介した)のフランス国籍申請取得はフランス民法21-7条の適用。
さて、お子さんの通学クラスには一刻も早くフランス国籍を取得したい外国籍の生徒がいるのでしょう。
「16歳からフランス国籍は申請できますから、フランス国籍でない生徒は手続きを急ぎなさいよ。6か月はかかりますからね。
それからRECENSEMENT登録も忘れずにね」という国籍指導でしょう(RECENSEMENTについては同ブログ参照)。
さて、①は未成年児ではあるが、「本人の意志」で、つまり親や親権者の承諾なしにフランス国籍の申請が出来その取得を認めている、ということです。②は「2013年10月Ⅰ6日付ブログで触れたように「学業成績はどうだったか」とか「よくない病気は持っていないだろうね」とかの審査なしに「18歳の成人時点でフランス国籍になる」ということです。四角四面のものいいをすれば「あなたの意志に関係なく、(国籍)法があなたをフランス国籍とする」です。②には「自動的取得」という日本語訳が使われていていますが、自動的の意味は「こちらからACTIONをおこさなくても」」ということではなく、「あなたの意志に関わりなく」と解釈すればよいでしょう。したがって、フランス国籍は要らない、欲しくない、という場合は「フランス国籍辞退届け」(DECLARATION DE DECLINER LA QUALITE DE FRANCAIS)を指定期間内に提出しなければなりません。指定期間は18歳の誕生日前6か月以内、同誕生日以降12か月以内です。指定期間以降の19歳、20歳の時点で「要らない、欲しくない」と騒いでも無効です。「遅過ぎます。辞退届けは受け付けられません。あなたは18歳の誕生日時点で(自動的に)フランス国籍になっています」になりましょう。
以上で16歳と18歳の「違い」は理解されたと期待します。「この違い」は「ああそうなんですね」では済まされない重要なことに
関係してきます。
質問者のお子さんは当然日本国籍を持っているでしょう。日本国籍法は「少なくとも父親・母親の一方が日本国籍であれば、
その子は日本国籍」です。両親ともが日・日は当然のことながら日・仏であれ、日・韓であれ、日・中であれ、日・米であれ、
日・その他のあらゆる国籍であれ、両者間で出生した子は日本国籍であり、日本国民です。
その日本国籍法の第11条にこうあります。
「第11条 日本国民は、自己の志望によつて外国の国籍を取得したときは、日本の国籍を失う。」
フランス民法21-11条の適用で、つまり16歳―17歳でフランス国籍を取得した場合は「本人の意思・本人の志望」で
フランス国籍を取得したことになります。一方、18歳の成年時にフランス民法21-7条の適用でフランス国籍を取得した場合
は、フランスで出生したこと、その後もフランス滞在を続けた事情から「(本人の志望ではなく)自動的にフランス国籍になった」
とされます。日本国籍法から見るとこういう解釈になります。

2013年10月22日
滞在相談室  担当  岡本宏嗣
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