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CMU加入を断られたのですが、その理由がよくわかりません

質問。
VISITEUR滞在です。2012年度の所得申告を(2013年5月に)して、確定申告書(AVIS D’IMPOSITION)が最近届いたので、CMUの加入手続きに(居住区のCPAMに)行きましたが、加入が認められませんでした。 前任者の体験に従っって手続きをしたのですが。私も前任者もVISITEUR滞在で、SALARIE EN MISSIONではないので日仏社会保障協定は関係ないと思います。そのことも窓口でいいましたが、取り合ってくれませんでした。CMU加入の資格・条件が変わったのでしょうか。なお、()内は当相談室で補足しました。
見立て。
複雑かつ微妙な領域のトラブルですね。
CMUというのは、SECURITE SOCIALE(社会保障)の中のASSURANCE MALADIE MATERNITE(病気・出産保険)、日本での健康保険にほぼ相当するものです。
(1)主として収入の低い人を対象にした救済保険の性格が強いので「あなたの置かれた状況は本当にCMUに加入するしかないのですか」という懐疑的な姿勢なのです。「いらっしゃい、らっしゃい。ハイハイ、どうぞ」ではないわけです。それと、公庫(CAISSE)の財政事情、懐具合も大いに関係しましょう。金庫に余裕がある時期と底をついている時期では窓口の対応も異なってきましょう。「前任者は加入できたのに」はよい時期に当たったのかも知れません。
余談です。これは、当相談室での実例です。長期滞在許可証を取得しているのでPREFECTUREでの滞在許可証の更新手続きがありません。毎年更新する短期滞在許可証の場合は健康保険の状態のチェックをされることがありますが、それがない。4年間ほど、CMUを続けていました。それも保険料(COTISATION)が無料になる状態を
自動継続していました。ある日、RDV無しに検査官の家宅訪問を受けたのです。「あなたは、過去3年以上、
保険料(COTISATION)が無料になる状態にあるが、本当にそういう状態なのか」というお調べです。部屋の中を見渡して暮らしぶりを見る、過去3年間のAVIS D’IMPOSITIONや銀行口座の出入金状態(RELEVE DE COMPTE)を点検される、、、というお調べでした。これは、その地域の公庫(CAISSE)が「3年以上保険料の無料者を徹底調査せよ」を実施したと見ています。「3年」は知っておくべき期間です。所得申告では3年、つまり3つ数字が揃うと
申告者の収入の有り様がつかめます。それが大きくバラツイテいると「どういうことなんだろう。調べてみるか」につながりかねません。もうひとつ、過去3年までは遡及できます。4年前は時効です。CMUについても同様で、過去3年間保険料が無料なので調査対象になったと見てよいでしょう。そして、この実例では過去3年に渡って見直されて、保険料を請求されたのでした。
余談が長くなりました。「保険料無料でバンザイ」では済まない」実例として紹介しました。
(2)フランスの、SECURITE SOCIALE(社会保障)への加入の基本型はSALARIE(給与所得者)にあります。
当人は毎月の給与から様々な名目でCOTISATIONS(社会保障諸負担)が差し引かれます。給与額面の
22-25%が相場です。一方、雇用者(会社などの法人)は、35-40%弱の雇用者負担があります。あらかじめ差し引いた22-25%、そして35-40%の雇用者負担を合算した57-65%弱を社会保障負担金徴収公庫(URSSAF)およびその他の公庫に支払わなければなりません。社会保障公庫(URSSAF)から見た場合、
もっとも高額な諸保険料を徴収できる基本型なのです。質問者の場合は、質問文面では明瞭ではありませんが、
日本の会社からの給与(SALAIRES)が収入、と推察します。また、所得申告上も給与(SALAIRES)、
従ってAVIS D’IMPOSITION上も給与(SALAIRES)になっていましょう。
この場合、CMUの窓口では「あなたは給与収入者なのだから、日本にあるあなたの会社がフランスで法人登録をし、社会保障費負担すべきだ」の立場に立つでしょう。社会保障法(CODE DE LA SECURITE SOCIALE)からいえばそうなります。要するに、保険料の安い方式で加入しくれるな、ということです。質問者がCMU加入を断られたのは、、ここに理由があると見立てます。
また、前任者が加入できたのは、前述のように公庫の財政事情がよい時期だったので寛大に扱ってくれたのかも知れません。あるいは、所得申告を給与(SALAIRES)で申告したのではなく、別の名目、例えば日本の銀行口座からの自己送金(PENSION)にしたのかも知れません。雇用者負担が発生する給与ではなく自己蓄積の取り崩しということです。
(3)CMUの保険(COTISATION)は、
(年間収入―9534ユーロ)X8%=年間保険料
この式で算出されます。年間収入とは所得申告している場合は収入から経費を引いた課税対象額(REV ENU IMPOSABLE)になります。控除額の9534ユーロは2013年10月Ⅰ日―2014年9月30日に適用される数字で
毎年微額調整されます。
この算出式から、前述の「保険料が無料になるケース」がどういうケースか、ご理解いただけましょう。、
また、年間保険料は所帯人数に関係しません。単身でも親子3人でも5人でも同じです。医療費の払い戻し率は
家族全員が同じです。
(4)最後です。「保険料無料」が3年間続くと必ず調査が入るということではありません。入ることがあり得るということです。例えば、学生の場合です。学生健康保険機構(SECURITE SOCIALEのREGIME D’ETUDIANT)への加入は28歳までです。29歳からはCMUに移行することになります。これは、フランス国籍、EU加盟・非加盟国籍を
問いません。そして、例えば博士課程に在籍しているなど29歳以上、30代の学生はゴロゴロいます。彼ら彼女らのほとんどが年間収入9534ユーロ以下でしょう。つまり、保険料ゼロです。こういう学生宅に押しかけて「BON JOUR ! 私はSECURITE SOCIALEの係官ですが、あなたは3年間以上、、、、、、事情をお伺いします」にはなりにくいでしょう。当相談室には「CMU年度更新の申告時期に事情徴収で呼び出されました」という例がありますが。
なお、質問顔を出しましたSALARIE EN MISSIONは、ここでは関係しませんので触れませんでした。関連の質問が寄せられた機会に譲ります。

2013年9月20日
滞在相談室  担当 岡本宏嗣
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Securite Socialの取得について(ワーホリ)。

現在、仕事を探しているのですが、Securite Socialの番号がないということで敬遠されています。(番号がないと契約が組めないと言われることもありました)

私の解釈では、契約後に雇用主が申請してくれるもので、それはフランス人であっても初めて働く場合には雇用主が申請し取得できるものだと思っていました。
労働局でもらったAutorisation provisoire de travailの申請用紙のnoticeにも雇用主が申請する旨があり、それを見せては見たのですが、反応が今一でした。
そこで、お聞きしたいのですが、雇用主が被雇用者のSecutrite Socialを申請するのに金銭的な負担があったり、手続きがものすごく面倒だというようなことはありますか?また、どこにどう申請するのか、やり方を知らないというようなこともあるのでしょうか?知らずに面倒くさがっているような印象もあるのです。
もし手続きの流れについてご存知であれば、併せて教えて頂けると幸いです。

また、Securite Socialの番号取得はCMU(28歳以上です)へ登録するという手もありそうなのですが、ワーホリでも登録は可能ですか?一応、CPAMへ行き、ワーホリであることも伝えた上で尋ねたところ申請に必要な書類を書き記されましたが、書類提出後3週間はかかると言われ、自分で先に取得するべきなのか(あるいは同時進行で他の雇用主を探すか)迷っています。

お忙しそうなところ恐縮ですが、どうか宜しくお願い致します。

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