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ビジタービザでも、所得税を5年間払い、10年カードを申請することが可能なのでしょうか?


質問。
2013年4月11日付ブログ「VISITEUR滞在の更新、必要書類にavis d’impositionがあるが、、、」
についての回答中に、所得税を払って10年カードを申請するという文章についてご質問させて頂きます。
ビジタービザでも、所得税を5年間払い、10年カードを申請する事が可能なのでしょうか?
もし可能でしたら、算出方法は複雑だという事ですが、最低所得や最低の所得税支払額などは決まっているのでしょうか?
お答え。
まず、用語を正確にしておきます。
在日フランス大使館で取得するのはVISITEUR VISAです。
渡仏後、
①このVISITEUR VISAを居住地管轄のOFII(移民局)に提示することによって、滞在シール(VIGNETTE(VIGNETTE)が発行されます。滞在許可期間は1年です。
OFII(移民局)でのこの手続きは2009年後期から採用された方式で、それ以前は
渡仏初年度から以下の②の手続きでした。
②滞在を延長したい場合は、1年後(実際には満期になる4か月前に予約の取り付けが必要)に、今度は居住地管轄のPREFECTURE(県庁)にCARTE DE SEJOUR(滞在許可証)
の申請をします。CARTE DE SEJOUR(滞在許可証)の申請であって、在日フランス大使館で取得してきたVISITEUR  VISAの延長手続きということではありません。
発行される滞在許可証は、正確にはCARTE DE SEJOUR TEMPORAIREといい、1年間有効です。その滞在許可証上には滞在身分VISITEURと記載されます。
③1年後、さらに滞在を延長したい場合は、滞在許可証(CARTE DE SEJOUR TEMPORAIRE)の更新手続き(RENOUVELLEMENT)をします。滞在許可証の更新手続きであって、2年前に在日フランス大使館で取得してきたVISITEUR  VISAの再延長手続きということではありません。
④1年後、さらに滞在を延長したい場合は、、、、以下は③に同じです。このようにして、
毎年、滞在許可証(CARTE DE SEJOUR TEMPORAIRE)の更新(RENOUVELLEMENT)をします。その更新手続きの際に、提出すべき諸書類の中にAVIS D’IMPOSITION(所得・納税証明)がある、ということです。
次に、本題「VISITEUR滞在でも所得税を5年間払い、10年カードを申請する事が可能なのでしょうか?」
です。法律上、申請資格があります。そして、実際に取得している実例は多数あります。
⑤法律上は外国人滞在管理法(CESEDA)のL314-8条の規定です。
この条項は、「途絶えることなく連続して5年以上フランスに滞在している」場合にCARTE DE RESIDENTが申請できることを規定したものです。但し、
(a)学生(ETUDIANT/ELEVE)の滞在身分
(b)SALARIE EN MISSIONの滞在身分
この(a)、(b)での滞在は該当しません。また、(a)、(b)での滞在期間はカウントとされないことになっています。つまり、学生で連続5年間以上滞在しても申請資格はありません。また、3年間学生で滞在し、
SALARIEに身分変更(CHANGEMENT DE STATUT)して2年滞在、合わせて5年滞在というのも採用されません。
学生滞在期間はカウントされないためです。SALARIE EN MISSIONは、日本のA社に勤務している人が、
A社と同一グループあるいは資本・技術・営業・人事、、、などで関係のあるフランスのB社に派遣される場合に該当する滞在身分で、3年ものの滞在許可証が発行されます。更新は可能ですがMISSION(派遣による役務)が終了したら日本のA社に戻ることが前提になっていますので、その滞在期間はカウントされないことになっています。
さて、本題から外れました。VISITEUR滞在5年は、該当する滞在身分に入っています。
⑥「途絶えることなく連続して5年以上フランスに滞在している」こと以外の条件は以下のようです。
(a)フランスの健康保険(ASSURANCE MALADIE-MATERNITE)に加入していること。これは、ASSURANCE MALADIE-MATERNITEの有効証明の提出。
(b)職業を持ち、収入が安定していること。これは、パリの場合は、過去5年間のAVIS D”IMPOSITION(所得・納税証明)の提出。県庁(PREFECTURE)によって異なるのが実情。
(c)住居が安定していること。部屋借り(アパルトマン内の一室借り)・孫借り・居候(無賃宿泊)では
なく、家主と直接に賃貸契約を交わした住居物件であること。これは本人名義のガス・電気のFACTUREの提出。
(d)申請時にフランス語力のテスト、フランス市民としての心得講座の受講を課せられることがある。
フランス語力が低い場合は、上限400時間でフランス語講座の受講を課せられることがある。
なお、VISITEUR滞在5年でCARTE DE RESIDENT(10年カード)を取得したケースで、フランス語力のテスト、フランス市民としての心得講座の受講を課せられた実例は、当相談室利用者ではいません。
次ぎに最低所得や最低の所得税支払額などは決まっているのでしょうか?です。
最低所得は、SMIC(法定最低賃金)相当です。2012年4月現在、月額で約1500ユーロ見当、年額で約18000ユーロ見当です。実際にはこのミニマム数字を越えた送金額を申告した方が審査にはプラスでしょう。最低の所得税支払額は決まっていないと見ています。年間18000ユーロで申告した場合、単身滞在者で税額は930ユーロ見当です。カップル≪夫婦)では所得税は発生しません。ゼロです。
2012年4月15日
滞在相談室  担当  岡本宏嗣
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ビジタービザによる所得税

2012年4月15日掲載された「ビジタービザでも、所得税を5年間払い、10年カードを申請することが可能なのでしょうか? 」への回答が非常に参考になりました。

現地駐在員の身分として不明な点が有り、お教えいただければ幸いです。ビジタービザで入国し、滞在許可証を1年ごとに更新して滞在しており、これまで日本からの給与の送金額を申告して所得税をフランスの税務署に支払っています。もし、日本で所得税を払っている場合、二重課税を無くすための日仏租税条約によって、フランスで支払う義務は無い様におもうのですが、いかがでしょうか?

滞在許可証更新時に所得・納税証明が必要とのことですが、日本で納税している証明書では駄目ということなのでしょうか。

お教えいただければ幸いです。
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