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海外口座への支払い、フランスで申請するには?

質問。日本で自分の作品を売るのですが、日本の口座へ支払いが行くことになりそうです。税金、年金はフランスでしか払っていません。海外の口座への振込でも、フランスで申告出来ますか? 申請の仕方など教えていただけたら幸いです。

お答え・見立て。
(1)文面にある「税金」というのは「所得税」(IMPOT SUR  LES  REVENUS)のことでしょう。もちろん申告できます。フランス国外で発生した収入は、その収入が国外(ここでは日本)の銀行口座に留め置かれていても「フランス国外で発生した収入」として、ユーロ換算して申告することができます。申告用紙は2047です。ということで、フランス国内収入は2042および2042C PRO、国外収入は2047で申告。計3種の申告用紙での申告になりましょう。

(2)申告用紙2047での申告は、(a)フランス国外(ここでは日本)で源泉徴収されている場合。(b) フランス国外(ここでは日本)で源泉徴収されていない場合。この(a)(b)に分かれましょう。                                    

(a)の場合。国内収入(2042,2042C PROで申告)と国外収入(ユーロ換算して2047で申告)を合計して税額が算出されます。そして、日仏租税条約によって、CIMR(CREDIT D’IMPOT MODERNISATION DU RECOUVREMENT)という計算方式で、日本での課税部分が差し引かれます。
(b)の場合は、日本での課税が0%、フランスでの課税が100%なので、国内収入向け申告用紙2042あるいは2042C PROで申告しても同じことではないでしょうか。
このことは、次に触れる「年金」に関係してきましょう。

(3)次に「年金保険」(ASSURANCE VIEILLESSE)です。「年金保険」は、SECURITE SOCIALE(SECU)に関わることです。
質問文面に「日本で自分の作品を売るのですが」とありますので、SECUについては、MAISON DES ARTISTES(MDA)、あるいはPROFESSION LIBERALE(PL)、あるいはMICRO(AUTO)-ENTREPRENEUR-PLのいずれかに登録されているのでしょう。

これらのSECU公庫では、国内収入、国外収入の区別はないでしょう。 従って、「年金保険」を積み増ししたい場合は、国内収入(ユーロ換算して)に算入することに支障はないでしょう。この場合、所得申告では上記した「(b)の場合は、日本での課税が0%、フランスでの課税が100%なので、国内収入向け申告用紙2042あるいは2042C PROで申告しても同じこと、と見ています。」が該当しましょう。          
年金保険の積み増しには関心がない、SCU保険料負担は低いほどよい、であれば国内収入には組み入れず、「国外収入」としておくことでしょう。

(4)もう1点、滞在許可証との関係があります。職業活動系の滞在許可証にあっては、少しでも収入を大きくしておけば、滞在許可証の更新がスムースで、CARTE DE RESIDENT(CDR)の取得にもつながる、があります。これも「国内収入に組み込む・組み込まない」に関係してきましょう。                             
なお、ここで、職業活動系の滞在許可証は、
ENTREPRENEUR/PROFESSION LIBERALE                          
PASSEPORT TALENTの N°9(ARTISTIQUE CULTURELLE)所持でNON-SALAIREで活動しているケース。
VIE PRIVEE ET FAMILIALE所持で、NON-SALAIREで活動しているケース。

CDR既得者は、「年金保険を積み増ししたい・その必要はない」の判断のみで選択できるのではないでしょうか。


2020年2月19日  相談室 岡本 宏嗣
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