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パスポートタラン 滞在中の収入について質問です。

質問。パスポートタラン 滞在中の収入についてです。
passeport talent PROFESSION ARTISTIQUE ET CUTURELLEという滞在許可証で、パリで写真家として制作活動しています。  NONーSALARIE・フリーランス写真家として申請しました。収入源について質問します。
制作費を補う為に、週2〜3日飲食店で働こうと考えているのですが、写真家としての職業収入ではない収入は、不法収入と見なされるのでしょうか? 2020年4月に始めて滞在許可証を更新する予定なのですが、審査において、写真家としての職業収入ではない収入を得ていた場合、却下されるなど不利な条件になるのでしょうか? ご教示下さい。

お答え・見立て。
質問者Aさんの滞在許可証は、法令条項でいえばCESEDA L313-20-9°です。L313-20はPASSEPORT TALENT(以下PT)です。「9°」はその第9項ということです。この9項はSALARIE(給与収入形態)で職業活動する場合、NON SALARIE(非給与収入形態)で活動する場合に分かれて規定されています。以下は、NON SALARIE(非給与収入形態)の場合の規定
(CESEDA R.313-68)です。                                    
CESEDA(外国人滞在管理法) R.313-68                      
 Pour l'application du 9° de l'article L. 313-20, l'étranger artiste ou auteur d'œuvre littéraire ou artistique, qui exerce une activité non salariée, présente en outre à l'appui de sa demande :
1° Tous documents justifiant de sa qualité d'artiste ou d'auteur d'œuvre littéraire ou artistique au sens du code de la propriété intellectuelle ainsi que de son projet en France ;
2° Tous justificatifs de ressources, issues principalement de son activité, pour la période de séjour envisagée, pour un montant au moins équivalent à 70 % du salaire minimum brut de croissance pour un emploi à temps plein par mois, permettant de justifier de ses moyens d'existence.
ここに記されている規定が同滞在許可証の取得条件であり、更新条件でもある、と見るべきでしょう。                                   
(1)「1°」は、写真家としてのDIPLOMEおよび活動実績でしょう。                 
「2°」は、「写真家としての収入活動で、少なくともSMICの70%の収入のあること」の立証です。
現在、SMICは年間で約18255ユーロ(BRUT)ですから、その70%12780ユーロ見当が下限ラインになりましょう。
この規定から、「本業収入で下限ラインを超えていればいいんだな、残りの30%の収入は何をしても良いのだな」と踏むの「?」です。これについては後述します。

(2)Aさんの滞在許可証は、4年(あるいは3年)もの(複数年滞在許可証/
CARTE DE SEJOUR PLURIANNUELLE)のようです。
PTは、2016年11月にスターした新設の滞在身分で、当初は「PTは4年もの」という触れ込みで「4年もの」がほぼ一律に発行されていました。そのため、現時点では更新事例が未だ出ていません。
スタート後、半年を経過した2017年7・8月頃以降、第9項「9°」については「4年ものが出ることが極めて少なくなり、1年もの、2年もの」の発行にとどまるケースが多くなってきました。
ここで大急ぎで再確認しておきます。PTは、1°から10°までの10項目がありますが、今ここで問題にしているのはその中の「9°」です。PTの全項ではありません。あくまでもPTの「9°」に限ってのことですのでお間違えなきよう。

さて、現時点では、「1年もの」の更新申請をしたケース。一例は却下。二例は更新手続中で結果待ち。       
三例は「2年もの」の更新手続準備中。
これだけしかPT「9°」の更新事例がありません。そのため、更新の可・不可ラインが事例、実例としてつかめないのです。
ということで、Aさんの「審査において、写真家としての職業収入ではない収入を得ていた場合、却下されるなど不利な条件になるのでしょうか?」には、これまでのPT「9°」更新事例から確信をもってお答えできません。                        

(3)そこで過去の「実例、資料」からの類推、推量で組み立てみるしかありません。     

①一つの「実例、資料」は、P Tの前身、COMPETENCES ET TALENTS(3年もの。以下CT)です。
CTは2006年6月、サルコさんが内相だった時期に設置され、2016年10月31日付で廃止されました。10年間続きました。  

②もう一つは、2016年10月まで存在していたPROFESSION ARTISTIQUE ET CULTURELLE(以下P.A.Cと略記)という滞在身分です。これが、新設のPTの第9項(9°)に組み入れられたイキサツがあります。                  

(4)この二つの資料からの類推、推量になります。                        

①CTの更新にあっては、過去3年の活動実績と収入実績が問われていましたが、審査ポイントは3年目(最終年度)の実績でした。
ここで活動実績とは、美術アーティストであれば、 個展を開いたとか、〇〇展、XX展など多数の展示会に出品したとか、
△△コンクール展で入賞したとか、です。

収入実績とは、AVIS D’IMPOTとSECUのCOTISATIONの支払い証明です。初年度から2年度を経て「最終年=3年目」の実績数字が最重要だったと記憶しています。AVIS D’IMPOT(例年、8月中・下旬に発行される)の入手が更新書類の提出時期と折り合わない場合は、「こういう数字を申告済みです(予定です)」の非公式文書の提出で置き換えることを勧めてきました。                           
②以上のような過去のCT更新を見聞してきた経験から、少なくとも「最終年の収入はこうあるのが安全」です。
                               
「更新をスムースにパスするには、本業で下限ラインをはるかにオーバーしていること」です。本業でオーバーしていれば、本業外での副業の可否、是非は遠のきます。また副業をする場合でも、本業との関連分野での仕事であればマイナス評価になりにくいと見ます。          
例えば、美術系アーティストであれば、画廊の手伝い、美術展等での作業アルバイト、絵画塾での指導、といったことでしょう。                                        
(3)P.A.Cからはこんなことが想起されます。P.A.Cは、音楽・舞踊系(楽器演奏者、歌手、CONSERVATOIRE(音楽院)でのピアノ伴奏者、バレエなどの舞踊家、舞踊指導者など)、演劇舞台系各種の職業、映画撮影系各種の職業、学術・文化系の講演、、などの分野での活動が主対象でした。

これらの分野では、仕事が短期集中型であることが多い、複数の仕事先の同時かけ持ちになる、定期的ではあるものの1件の仕事時間が短い(週2回で、1回が3時間勤務とかの)ので複数の仕事先をかかえている、などが発生します。

もちろん、A交響楽団の正演奏団員である、B歌唱団の正歌唱団員である、という安定した契約の人もいましょうが、これはむしろ少数派とみるべきでしょう。
この分野の多くは不規則、不定期、短期であるのが多数派でしょう。
この事情から「収入の下限ラインが低く押さえられている」と見てよいでしょう。

これを裏返しますと「収入が多くて当然と判定されている職種(例;服飾・モード系)には厳しい」と見ることができます。
Aさんの質問文面に「写真家」とありますが、その具体的な内容は分かりません。
「収入が多くて当然と判定されている職種分野」で収入が低い場合、「何ですか、この低い収入数字は。しかも副業までしている」と否定的に判定されかねない、と推測しています。                                      

(4)説明が長くなりました。PT9°の更新事情は未だよく見えませんが、過去例からの類推、推測では、以上のようなことです。
下限ラインは超えていたとしても、「収入が多くて当然と判定されている職種分野の場合、「PT4年もの」が出るべきところが
「2年(1年)もの」に減年されるのではないでしょうか。下限ライン以下では却下もないとは断言できない、です。

2019年9月19日  相談室  岡本 宏嗣
2019年9月24日 誤字など一部訂正。
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ご回答ありがとうございます

 丁寧にご回答いただき、誠にありがとうございました。誠実なご対応を心より感謝申し上げます。滞在許可証が更新できた際に、ご報告できたら幸いです。ひとまず、お礼まで。

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