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就労ビザ初年度でもPACSビザに切り替えることは制度上可能なのでしょうか?

質問。現在就労ビザでフランスに滞在しています。勤務先の労働環境があまり良くなく、なるべく早く転職したいと考えているのですが、就労ビザの初年度は転職不可だと聞かされており、さらに最近ビザを更新し4年ビザを取得した同僚は、最近システムが変わってさらにもう一年は転職不可だと言われたと聞きました。
1年だけなら何とかと思っていましたが、2年も耐えられる自信がないので、パートナーとのPACSビザに切り替えようと思っています。就労ビザ初年度でもPACSビザに切り替えることは制度上可能なのでしょうか?

お答え・見立て。                                 
質問文面の前段に「最近システムが変わって、さらにもう一年は転職不可だと言われたと聞きました。」とあります。ここでいう「システム 」は、勤務先A社の「人事上の都合」と見るのですがいかがでしょうか。
外国人がSALARIEとして働くことができる各種の滞在許可証を列挙したCODE DU TRAVAIL (労働法)R5221-3条が改定になりました。SALARIE滞在許可4年カードを取得すれば自由に(職場変え・職種変え)働くことが出来ます(R.5221-3条-6°)。 A社としては「4年カードが取れました。ハイ、それではサヨーナラ」では
困るので、その歯止めとして「少なくとも、もう一年は」の「システム」になったのではないでしょうか。こう見立てるのですが、いかがでしょうか。
ここで、言わずもがなですが、SALARIE滞在許可の更新に触れておきます。
A社とのCONTRAT DE TRAVAIL(労働契約)の申請で労働許可(=SALARIE許可)が下りた場合、 SALARIE滞在許可は初年度は1年、A社勤務のみが許可されています。さて1年後の更新手続では
A社とのCONTRAT DE TRAVAIL(労働契約)が継続していることが前提です。具体的にはA社在籍・在勤証明(ATTESTATION DE TRAVAIL)の提出です。この提出でSALARIE滞在許可4年カードが発行されます。「A社は既に辞めています。現在はB社で働いています」は、労働許可(=SALARIE許可)申請の「やり直し」になります。SALARIE滞在許可4年カードは発行されず、B社勤務に限定された1年もののSALARIE滞在カード発行にとどまりましょう。「A社は既に辞めました。現在は求職中です」も同じです。失業手当が支給される期間しか滞在許可証は出ません。3か月ごとのRECEPISSEとその更新が一般的でしょう。

さて、A社に在籍・在勤証明(ATTESTATION DE TRAVAIL)を書いてもらい、その提出で無事に
4年SALARIE滞在カードが発行されました。「ハイ、それではA社はサヨーナラで、B社はコンニチワです」でA社の人事体制が成り立つかどうかです。「労働許可(=SALARIE許可)の申請・取得には時間も費用もかかっているんだぞ。もう1年は働いてもらわないと」もあるかもしれません。
「最近システムが変わってさらにもう一年は転職不可」への見立ては以上です。

次ぎに、「就労ビザ初年度でもPACSビザに切り替えることは制度上可能なのでしょうか?」です。
可・不可の規定はないでしょう。
フランス国籍者との婚姻の発生でSALARIE→VIE PRIVEE ET FAMILIAL(VPF)に切り替えた例はありますが、
PACSによるSALARIE→VPFへの切り替え例は(当室での相談例に限ってですが)ありません。   
共同生活歴1年以上が立証できるのであればトライしてみるしかないでしょう。

2019年5月2日  相談室  岡本宏嗣
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