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act de naissance、act de mariageについて(家族呼び寄せ手続きでの)

質問。
この度、日本にいる配偶者の呼び寄せを考え、情報を調べております。
以下の疑問があります。
①申請書類リストに私自身と配偶者のact de naissence、act de mariageとあります。
この二つは戸籍を元に在仏日本大使館で作成できるのですが、注釈として、提出書類は法定翻訳またはアポスティーユ付きのもの、となっております。
大使館で作成されるものは、法定翻訳ではないと聞いたことがあります。
ならば、戸籍を法定翻訳して貰えばいいのですが、
周知の通り日本の戸籍(謄本)には、出生証明、婚姻関係も全て書かれているので、
戸籍の法定翻訳を持って双方のact de naissance、act de mariageとしても良いものでしょうか。
それとも戸籍の法定翻訳、大使館による双方のact de naissence、act de mariageと全て揃えたほうが安全でしょうか。
(セキュの名義変更ですらact de mariageでは不可だったので、戸籍の法定翻訳は絶対必要なものと思っています)

②livret de familleもリストに入っているのですが、子供がいない場合でも提出するものなのでしょうか。
もし提出する場合は上記2つの書類と同じ疑問が残ります。

③法定翻訳を頼むにしてもアポスティーユはあったほうがいいのでしょうか。

なるべく不備で書類返却されないように最短で手続きに挑戦したいと思っていますのでご教授頂けると助かります。

お答え・見立て。REGROUPEMENT FAMILIAL(RF/家族び寄せ)申請でのこれまでの事例から100%安全確実な対応は以下です。書類審査者には大まかなタイプもいれば、律儀で厳格なタイプもいます。100%安全確実な対応とは、どんなに律儀で厳格な審査者にチェックされても書類の不備がない、ということでしょう。
(1)1通(部)の戸籍謄本から1通の証明を作成しておくのが安全確実です。
   (a)DEMANDEUR(申請者=呼び寄せ者)の出生証明
   (b)BENEFICIAIRE(呼び寄せられる配偶者)の出生証明
   (c)ACTE DE MARIAGE(結婚証明)
   (d)LIVRET DE FAMILE=FICHE FAMILIALE D'ETAT CIVIL(家族証明)

(2) (d)は、子どもがいない場合は提出の必要がないでしょうが、書類審査者によっては「書類不足」として提出請求してくる可能性があります。子どもがいる・いないに関わらず書類として必要ということでしょう。また、子どもが複数いる場合に、長男・長女(次男・次女)は呼び寄せるが次男・次女(長男・長女)は呼び寄せない、というケースもあるようです。家族倫理,家系意識は国によって宗教によって様々なのでしょう。経済事情もあるでしょう。ここでは「子どもがいないことの証明」と考えてもよいかもしれません。

申請先のOFII(移民局)に問い合わせたら「子どもがいないなら必要がない」の回答だったので提出しなかったところ「書類不足」して追加請求があった、といったこともありそうです。
以上から、戸籍謄本4通(部)。いずれもAPOSTILLE付きが安全。
最近の事例です。追加書類として請求されたある証明にAPOSTILLEナシで提出しました。
あわてて日本の留守家族に戸籍謄本の取り寄せを依頼した事情があります。
それで、提出書類が先送のAPOSTILLE付き、後送APOSTILLEナシ、になってしまいました。当人は「大丈夫かな」と大いに気を揉んでいましたがパスしました。とはいえ、これは精神衛生上よろしくありません。

(3)法定翻訳とAPOSTILLEは別のことです。法定翻訳者は裁判所が任命する資格です。
日仏法定翻訳者は「ここに記載されている日本文の内容を正確にフランス語に翻訳しました」
が仕事です。一方、外務省が出すAPOSTILLEは「この文書は真正です。偽造、改竄文書ではありません」です。

日本は戸籍制度を採用しているので、戸籍謄本に出生、結婚、子どもの出生が記載されています。ところで、戸籍制度がとられているのは日本、中国、韓国など少数の国です。少数派です。
多数派はフランス方式です。出生証明は出生した産院のあるMAIRIE(市役所)に届け出ます。
ここに出生台帳があります。私個人についていえば、パリ7区に住んでいる時期に長男はパリ
14区の産院で出生しました。長男の出生台帳はパリ14区MAIRIE(市役所)にあります。
出生証明はパリ14区MAIRIE(市役所)で取り付けます。次男はパリ17区に住んでいる時期に同じ17区の産院で出生しました。出生証明はパリ17区MAIRIE(市役所)で取り付けています。結婚も婚姻を届け出たMAIRIE(市役所)に台帳があります。ここから結婚証明が出て来ます。時折り、フランス国籍者と結婚した日本女性から「MAIRIEで入籍を済ませました」の報告がありますが、「戸籍」が存在しないので、入籍もありません。

最後に。質問文の末尾に「子育てブログ」をお読みいただいていることが記されていました。
その部分は省略させていただきましたが、ありがとうございます。読者がいることは嬉しいことです。とても嬉しいです。重ねてありがとうございます。

2018年7月27日  相談室  岡本宏嗣
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滞在許可申請の際の身上調書への記入がよく分からないのですが、、。

質問。滞在許可証を申請する際に、A4サイズ1枚の身上調書があります。
Date de dernière entrée en Franceには何の年月日を記入するのでしょうか。ご存知でしたら教えてください。

お答え・見立て。                                  
当室でしばしば受ける質問のひとつです。
在日フランス大使館でVISAを取得してフランスに入国した年月日でしょう。日本へ一時帰国して戻ってきた最近の期日ではないでしょう。
フランスに入国・滞在そして帰国、数年を経て再入国・再滞在というケースがあるのでしょう。とりわけフランスの旧植民地国やフランスが宗主国だったアフリカ・アラブ諸国の人々に多いのではないでしょうか。DERNIERE ENTREE EN FRANCEは「以前のことではなく、今回のですよ」ということでしょう。
現行の滞在許可証には記載がありませんが、それ以前のカードではDATE ENTREE EN FRANCEは記載事項でした。「日」は省略、「OOOO年X月」が記載されていました。

以上で質問にはお答えしました。以下は補足です。

この身上調書には大切なポイントがいくつかあります。
(1)父親の姓名、母親の姓名の記入欄があります。母親の姓はフランス民法方式で本姓
(NOM DE NAISSANCE、日本での旧姓)の記入です。そして、とりあえず発行される
RECEPISSE(レセピセ)には両親の姓名が記載されているのですね。
「それが何か?」といわれれば、それまでのことなのですが、、、。

(2)家族、近親者について「フランス在住」「フランス国外(国名記入)在住」の記入欄があります。(妻(夫)、子どもについては別個に記入枠があります)。
親、兄弟・姉妹、伯(叔)父(母)などでしょうが、縁戚関係(LIEN DE PARANTE)も記しなさい、とあります。

ところで、ある相談日でのある相談者の場合です。
「滞在許可証の更新申請が却下されたのですが、、、」の相談がありました。
PREFECTUREからの「却下通知状」を読みました。却下理由はあれこれ記されていたのですが、その当否は別として、最後に記されていたことを日本語にするとこういうことでした。
「あなたにはフランスに一切の家族、縁戚者がいません。あなたの滞在許可更新申請を却下してフランスを退去することになっても(家族を引き裂いてはいけないという)ヒューマニズムにはいささかも反しません」。
この身上調書での情報が採用されていることが窺われます。
過去の実例からです。更新却下通知状に国外退去勧告まで付されているケースは圧倒的に単身滞在者に多いといえます。

(3)この身上調書の裏面はPREFECTURE側の「事務処理」欄になっています。
「担当者の見解・評価」欄(OBSERVATION DE L’AGENT)があります。        
 AVIS  FAVORABLE(申請内容は評価できる)とか、コレコレのことを確認するために追加書類ナニナニを請求した、、、
とかを記述するのでしょう。末尾にNOM ET SIGNATURE DE L’AGENT(担当者名、署名)

さらに、
「DECISION(決定)」欄があります。いろいろのことが書き込める紙幅があって、末尾にNOM ET SIGNATURE DU RESPONSABLE(責任者名、署名)。

CONVOCATIONの当日・当刻(遅れることが多いのが実情ですが)、面接担当者がなにやら真剣にペンを走らせていませんか。「担当者の見解・評価」を書いているのでしょうね。

こんな例もありました。
「CARTE DE RESIDENTの初申請でしたが、「5年間の滞在ご苦労さん。CARTE DE RESIDENTを出します」といってカード引き取り日のCONVOCATIONを即、その場で出してくれたのです。面接担当者が発行権限者でもあったようです」。
「DECISION(決定)」欄にも記入できる権限者だったことが窺えます。

「この身上調書には大切なポイントがいくつかあると記したのは、以上のようなことです。

2018年7月20日  相談室  岡本宏嗣

2018年7月13日付けブログに関連質問です。SALARIE滞在許可証の更新でも、、、・

質問。2018年7月13日付け「報告です。当初学生滞在をしており2016年10月に身分変更しEP/PLになりました。その後2017年
10月に更新をしたのですが、、、、。」に関連質問させていただきます。
この例はPLですが、
(1)SALARIE滞在許可証でも1年更新になることはあり得るでしょうか。 
あるとすれば、どんなケースでしょうか。
また、
(2)SALARIEからPL滞在許可証に変更できるでしょうか。

お答え・見立て。
(1)SALASRIE滞在の初回の更新では、
①勤務先を変更した場合。この場合は、AUTORISATION DE TRAVAIL(AT/労働許可)申請のやり直しに近い手続になります。具体的にはCERFA N°15186*01の再提出、2016年10月28日付ARRETE INTV1629674Aに列挙されている書類の再提出です。こうした面倒を経て「1年もの」ではいかにも効率がよろしくありません。お勧めできません。

②LICENCIMENT ECONOMIQUE(経済解雇・リストラ)による失業中。この場合は
1年もの。「失業手当が支給される期間」という規定もあります。8か月の支給期間であれば「8か月もの」という考え方です。

(2)即答できません。「できる・できない」の法令規定はないでしょう。職業資格、職業経験、職種分野、職業展開(職業収入)の見通し、変更したい理由、、、等による総体的判定ではないでしょうか。
それらの個人情報、個別材料をいただければ「行けるかも」「止めた方がよさそう」の感触はお伝えできるかも知れません。相談室をご利用ください。
一般論としては{SALARIE5年(以上含む)を消化してCARTE DE RESIDWENTを取得してから独立するのが賢明}でしょう。

定期相談室 毎月 第二木曜日 第四火曜日 要予約 01 4723 3358


2018年7月17日  相談室  岡本宏嗣

「フランス/パリ滞在質問箱」に時折割り込んで掲載(第14回)  私書函版「フランス/パリ・子育て雑記」(第14章)

「フランス/パリ滞在質問箱」に時折割り込んで掲載(第14回) 
私書函版「フランス/パリ・子育て雑記」(第14章)

プレパ(PREPA)とは、どういうものか。

プレパ(PREPA)についてです。正式名称は、CLASSE PREPARATOIRE AUX GRANDES ECOLES (CPGE)グランゼコール入学試験のための準備クラスです。
準備といっても、いろいろな準備がありますが、学校用語としての「プレパ(PREPA)」は、一つの
進学コースとして使われています。「この成績ではプレパは無理、」「プレパはDURE、2年間、猛勉させられるからね。それで志望校に受かるとは限らない。FACに進むのが無難だよ」といったようにです。
FACは、UNIVERSITE(大学)のFACLUTE(学部)の略称です。既に触れたように、フランスのUNIVERSITE(大学)は国立です。入学試験はありません。LYCEE(高校3年制)での成績、BAC試験の成績による学部学科の割り振りはありますが。


ところで、2018年4月20日付で教育省(MINISTERE DE L’EDUCATION)から、
Classes préparatoires aux grandes écoles (グランゼコール準備クラス)
Liste des CPGE des filières scientifique, économique et commerciale et littéraire pour l'année universitaire 2018-2019  (2018-2019年度、理数系、経済・商業系、文科系コース別グランゼコール準備クラス・リスト)。
liste du 20-4-2018- NOR ESRS1800065K (2018年4月20日付リスト。
リストナンバーNOR ESRS1800065K )
以上のようなリストが発表されています。プリントしたところ、A4サイズで44ページ。フランス全国のグランゼコール準備クラスがアカデミー(学校教区)別にリストアップされています。リストは、さらにコース別(FILIERE)に細かく分類されています。コース別とは、大別して理数系(SCIENTIFIQUES)、経済・商業系(ECONOMIQUES ET COMMERCIALES)、文科系(LITERAIRES)です。

こうしたリストが公表されるのは初めてのことです。推測するに、2017/2018年度から
BAC合格後の進路を選択するシステムが改変されたことへの対応と見ています。PARCOURSUPと呼ばれていますが、便宜的変更ではあっても制度的、根本的な変更ではないのでここでは触れません。

さて、本題です。グランゼコール準備クラス、通称プレパとは何か、です。現在、プレパは、PREPAINTEGREE(注 1、 末尾参照)という新方式が参入していますが、ここでは正統、伝統的なCPGEについてです。

まず1点目。プレパはLYCEE(高校・3年制)の上に乗っている2年制の特別クラスです。但し、日本の大学受験の予備校に相当するものではありません。日本の大学受験予備校での在籍歴、学習歴、
現役、一浪、二浪、、は学歴でも資格でもありません。一方、プレパでの2年間は「BAC+2(年)」の学歴になります。グランゼコール(通常は3年制)に合格して3年間学んで卒業しますと「BAC+5(年)」の学歴になります。グランゼコールの入学試験に失敗し、進路をUNIVERSITE(大学)のFACLUTE(学部)に
とれば、大学教程の3年度目から登録できる仕組みです。
二点目。プレパはLYCEE(高校、3年制)での学習教程を終えてBACにパスした後の2年教程です。この2年間は高等教育課程(ENSEIGNEMENT SUPERIEURE)になります。LYCEE(高校・3年制)で学んだ学業課程の上にあります。日本の大学受験予備校での学習は高校3年間で学んだ教科内容の復習あるいは補強ですから、この点で日本の大学受験予備校とは異なりましょう。
「UNIVERSITE(大学)のFAC(学部)で2年間で学ぶことを1年間で詰め込まれるんだ」とは、次男坊のプレパ評です。

本来の正統、伝統プレパは「LYCEE(高校・3年制)の上に乗っている2年制の特別クラスです」と記しました。パリには公立(PUBLIC)のLYCEE(高校 3年生)が71校ありますが、そのうち23校に理数系プレパがあります。理数系プレパ23校の内、経済・商業系プレパも合わせ持っているのが11校あります。つまり、公立23校のLYCEEに理数系プレパ・クラスが設置されている、その内11校には経済・商業系プレパ・クラスもある、ということです。
ここで、大急ぎで触れておきます。プレパは、独立した存在で、LYCEE(高校)と付属関係、エスカレータ
/エレベーター関係にありません。
マクロン大統領が学んだ有数の名門LYCEE HENRI  IV(アンリ4世高校)で見てみます。通称「HENRI  IV(アンリ4世)」は、3部門から成っています。数字は2017年度。
①COLLEGE  HENRI  IV   ( 中学校部門 4年制       21クラス   685人 )
②LYCEE    HENRI  IV   ( 高校部門  3年制       23クラス   865人 )
③LYCEE    HENRI  IV   ( CPGE ( プレパ 2年制 )  25 クラス 1177人 )
                                              計  2731人

これを9年制の一貫校と見てはなりません。①②③の3部門は別々です。
まず①は、義務教育です。公立の中学校です。学校区内に住んでいれば、入学できます。
入学試験はありません。小学校(5年制)での成績も関係しません。学校区内に住所があることだけです。
②は入学試験はありませんが、書類選考はあります。COLLEGE(中学校 4年制)での成績が問われます。基本的には公募制です。パリは20区から成ります。公立レセは71校あります。これが東西南北の4つの地区に分けられています。
LYCEE HENRI  IV (アンリ4世高校)は南地区で、パリ5区、6区、13区、14区在住の生徒が応募できます。公立中学はもとより、学力水準の高い私立中学校からも応募が殺到するでしょう。条件付きで越境応募も認められています。①COLLEGE  HENRI  IV からは、各クラスのトップ・レヴェル数人が②へ進める、と見てよいでしょう。①と②は中高一貫校方式にありません。付属中学、附属高校の関係にはありません。
③LYCEE    HENRI  IV  CPGE ( プレパ  2年制 )も入試はありません。書類選考です。LYCEE(高校 3年制)での成績が問われます。
そして、フランス全土のLYCEE(高校)から志望できます。50部屋見当の学生寮(FOYER/フォワイエ)も備えています。全国公募といえます。
②のLYCEE HENRI  IV ( アンリ4世高校 )からは、高3各クラスのトップ・レヴェル数人の秀才が③に進むことになります。ただし、他の名門プレパを志望する秀才もいそうです。理数系コースであれば、 同じ南地区にLYCEE LOUIS-LE-GRAND(ルイ偉大王高校)のプレパがあります (注 2)。
いずれにしても、②LYCEE HENRI  IV ( アンリ4世高校 )と③LYCEE HENRI  IV プレパとは、
一貫校の関係にはありません。
そして注目したいのは、在校生徒数です。HENRI IVには、中学生、高校生そしてプレパの3部門の生徒が集まっていますが、一番多いのはプレパです。つまり、名門LYCEEとは名門プレパのことといってよいでしょう。

 (注 2 )LYCEE LOUIS1-LE-GRAND(ルイ偉大王高校)のプレパはLYCEE HENRI  IV ( アンリ4世高校 )のプレパと双璧をなしています。両校ともパリ5区にあり、徒歩で5-6分の位置です。
第五共和制の大統領では、
故ポンピドー大統領(GEORGES POMPIDOU1911-1974)
ジスカール・デスタン元大統領(VALERY GISCARD D’ESTAING 1926-   )
シラク元大統領(JACQUES CHIRAC  1932-       )
この3人がLOUIS1-LE-GRANDプレパの出身です。

さて、マクロンさんです。地方都市でCOLLEGE(中学校・4年制)を終えた後、上京ならぬ上パリして
②のLYCEE HENRI  IV ( アンリ4世高校 )に進んでいます。ここで高校3年間を過ごし、BACに合格して、③LYCEE HENRI 
IV のCPGE=プレパに進んでいます。②と③が一貫の関係にないことは既に述べました。③に進んだことはマクロンさんが②でトップクラスの成績であったことでしょう。
略年譜によれば、マクロンさんはGRANDES ECOLES(グラン・ゼコール)の頂点の一つ、ECOLE NORMALE SUPERIEURE(エコール・ノルマル・スーペリウール/略称ノルマル・スップ)志望だったとあります。2回試験に失敗したとあるので、プレパには3年間在学したのでしょう。プレパは基本的には
2年制で、2年度生時にグランゼコール入学試験を受験しますが、不合格であっても「惜しかった。もう1回挑戦すれば合格するかもしれない」のケースでは、もう1年プレパ2年度生を繰り返すことができます。

GRANDES ECOLES(グラン・ゼコール)の頂点に立つ伝統校、名門校(GRAND ETABLISSEMENT)
への合格者が多い、合格率が高い、これが名門プレパとされています。
進路・進学情報の専門出版社L’ETUDIANTはプレパ別にランキングを発表しています。
CHALLENGEという経済系週刊誌もECOLE DE COMMERCE(商業系グランゼコール)とECOLE D’INGENIEURE(技術系グランゼコール)の合格者数、合格率をプレパ別に特集号を出しています。

ところで、ECOLE D’INGENIEURE(技術系グランゼコール13章を参照してください)の代表は、
(a)ECOLE POLYTECHNIQUE (通称 ポリテク)1794年創立。 ,理工系。
(b)ECOLE NORMALE SUPERIEURE ( 通称ENS/ウー・エヌ・エス ) 1794年創立。文系・理数系。
(c) ECOLE NATIONALE DES PONTS ET CHAUEES(通称 ポンショセ)1747年創立。土木建設系。
(d)ECOLE NATIONALE SUPERIEURE DES MINES DE PARIS 1783年創立 (通称 ミンヌ・パリ
技術系。
(e)ECOLE CENTRALE DES ARTS ET MANUFACTURES(通称 サントラル)1829年創立。技術系。
といったところでしょうか。

話しを戻します。通称プレパ、正確にはCPGE(原則2年制)には入学試験はありません。また、公立のプレパには授業料がありません。無料です。ついでにLYCEE(高校・3年制)、COLLEGE(中学校・4年制)、ECOLE PRIMAIRE(小学校・5年制)、ECOLE MATERNELLE(幼稚園・2-3年)も同様に授業料はありません。
プレパへの進学の可否は、LYCEE(高校・3年制)での成績で判定されます。
志望のプレパへ成績表を添えて応募します。応募時期は年度によって多少異なりますが、2-3月頃、でしょう。6月中下旬に実施されるBAC=バカロレア本試験に先立って進学の可否が通知されます。
長男は、3プレパに応募し、2つから合格、1つは「BACの成績を待つ」でした。11歳違いの次男は4プレパに応募し、いずれからも合格通知(AVIS FAVORABLE)が来ました。
長男の時はプレパという進路をよくつかんでいませんでした。次男の時は長男の先例がありますので、「プレパでの学習は熾烈」の感触はつかんでいました。無理をするな、背伸びをするな、身の丈実寸でよい、二番手でよい。 次男のプレパ選びの際はこの心得でした。これについては、稿を改めて記したいと思います。

世評や進学誌の情報によれば、パリの公立プレパで一番手は、
LYCEE HENRI IV (前出)    パリ5区
LYCEE LOUIS LE GRAND(前出)パリ5区
次いで、
LYCEE CHARELMAGNE パリ4区
LYCEE SANT LOUIS(ここはプレパのみ。高校部門がありません)パリ6区
LYCEE CHAPTAL      パリ 8区
LYCEE CONDORCET   パリ 9区
LYCEE JEANSION DE SAILLY パリ16区
パリ近郊に、
LYCEE LOUIS PASTEUR(NEILLY=ヌーイ地区)
などが有力プレパの評価があります。
地方の大都市、リヨン、マルセイユ、ニース、、、にも有力な公立プレパがゴロゴロしています。        私立のLYCEEにもあります。
例えば、VERSAILLES(ヴェルサイユ)市にあるLYCEE SAINTE GENEVIEVE(サント・ジュヌヴィエーヴ)は高校部門がなく、プレパのみのLYCEE、全寮制です。フランス全土から秀才を集めています。
在校生はGINETTE(ジネット)と呼ばれます。
                        *
プレパを統計数字的に大きく見てみます。
2017年の数字です。バカロレア通称BAC受験者72万9600人。合格率はほぼ90%なので、
BAC合格者は65万6600人見当になります。一方、正当、伝統プレパに進んだ学生はフランス全土で約4万人見当とあります。BACHELIER(BAC取得者)のプレパへの進級率は約6%といったところでしょうか。
ここ数年で急速に台頭してきたPREPA INTEGREE(プレパ・アンテグレ)を含めればプレパ生は倍増しましょう。
(注 1)PREPA INTEGREE8(プレパ・アンテグレ)
5年制の私立のECOLE D’INGENIEURE(13章を参照してください)に多く見られる。
最初の2年がプレパの位置付け。3年目から本科コースに入るが、ここで入学試験を実施する。
初年度に選抜試験を実施して、実質的に5年制を採用しているECOLE D’INGENIEUREもある。


2018年7月13日  岡本宏嗣

滞在許可証の不所持などで強制送還となった例はあるのでしょうか。(2)

滞在許可証の不所持などで強制送還となった例はあるのでしょうか。(2)

2018年7月8日付けブログ「滞在許可証の不所持などで強制送還となった例はあるのでしょうか。(1)」の続編(2)を掲載する予定でしたが、諸般の事情で控えます。
以下のことだけ、繰り返しておきます。
フランスで有効な身分証明PIECE D’IDENTITEは、次ぎのいずれかです。
(1)パスポート
(2)運転免許証(PERMIS DE CONDUIRE)
(3)フランス国民証(CARTE NATIONALE D’IDENTITE/CNI)
(外国人の場合は滞在許可証。滞在許可証の取得が免除されている外国人は自国のCNI)
(1)(2)(3)のいずれかが有効です(いずれも顔フォト付きの証明書)。
TITRE DE SEJOUR(滞在許可証)は、有効な身分証明PIECE D’IDENTITEの一つでは
あります。


2018年7月13日  相談室  岡本宏嗣

報告です。当初学生滞在をしており2016年10月に身分変更しEP/PLになりました。その後2017年10月に更新をしたのですが、、、、。

<報告>。当初学生滞在をしており2016年10月に身分変更しEP/PLになりました。その際には大変お世話になりました。
それで、その後2017年10月に更新をしたのですが、収入が足りないとのことで4年ではなく1年ものしかもらえませんでした。どうぞ、今後の皆様のご参考になればと思います。
まず、2016年の11月、12月の収入には全く触れられませんでした。そして2017年1月~9月のURSSAFへの申告額が合計で12801€で、支払った社会保障費が合計で3188€でした。1か月あたり平均1422€(Brut)、社会保障費を引いた1か月あたりの平均が1068€(Net)となります。
2017年のSMICが1480.30€(Brut)、1151€(Net)ですので、1422€であればBrutとNetの間で大丈夫かと思ったのですが、社会保障費を引いた平均1068€がSMICのNet1151€に満たないため、もう一年様子を見ようといわれました。かなり念入りに計算されていて、少し足りなかったね、と言われ悔しい思いをしました。
ですので、やはりSMICのBrutを超えていないと4年物の滞在許可はもらえないかと思い、本年度は余裕をもって申告するようにしております。わずかな節税のせいで、また更新時に高額の手数料を払わなくてはならないですし、何よりも更新手続きはストレスですので。。。
どうぞ、なにかのご参考になればと思い投稿させていただきます。

報告にお礼。ありがとうございます。これはたいへん貴重な体験報告です。
EP/PL(ENTREPRENEUR/PROFESSION LIBERALE)には新カードCARTE DE SEJOUR DE SEJOUR PLURIANNUELLE(4年を上限とする複数年滞在カード)が
スタート当初はスムースに出ていました。「気前がよくなったな」と感心していたところ、2017年秋口あたりから渋くなってきたようです。PASSEPORT TALENTも当初は「4年もの」の固定制で出発したハズですが、2017年後期あたりから「4年を上限とする」になり、担当者の裁量で「1年」だったり「2年」だったりの変動制になってきています。
SMICのBRUTかNETかについても、報告者の文中にあるように「SMICのBrutを超えていないと4年物の滞在許可はもらえない」と踏んでおいた方が安全確実ということでしょう。
「私の場合は、NET数字を少し超えていただけですが、4年ものが出ました」のケースも
ありそうですが、それは幸運なケースであって一般化できない、と見ておくべきでしょう。
最近気が付いたことがあります。パリPREFECTUREでのことです。EP/PLの審査が ほぼBUREAU1511に一本化されたと見ています。これまではPLはSALLE ASIE-OCEANIEだったりMICRO(AUTO)ENTREPRENEURのPLはBUREAU1511だったり
していました。そもそもBUREAU1511は、COMMERCANT、ARTISANを主対象に審査するセクションですのでドンぶり勘定ではなくチェックが「細かい」そして「厳しい」傾向にあります。その点でも余裕のある数字を心がけるべきでしょう。
体験報告に重ねて深謝しつつ。


2018年7月13日  相談室  岡本宏嗣

ぶしつけな質問ですが、滞在許可証の不所持などで強制送還となった例はあるのでしょうか?(1)

質問。ぶしつけな質問ですが、滞在許可証の不所持などで強制送還となった例はあるのでしょうか。

お答え・見立て。「強制送還」はフランス語に直訳すればRENVOI FORCEです。
CESEDA(外国人滞在管理法)上では、
LIVRE V : LES MESURES D'ÉLOIGNEMENT (第5部 国外退去・追放等の処置)の諸条項にあるのでしょうが、日本人には該当しないことが多いので、詳細につかんでいません。

こういう例は二つあります。この二例は発生時期は違いますが、ほぼ似たような事情です。

(1)日本へ送還された後、VISAを取り付けて合法的にフランスへ戻っています。
フランスへ戻ってきた際に、今後の滞在許可証の取り付けには慎重を期したいということで当室の相談に来られました。
その際に「エッ、送還された!そんなことがあったの!」を事後談として聞いたのです。

(2)A例は滞在許可証が期限切れのままの状態、B例は「滞在許可証など持ったことがありません」でした。運悪く「VOS PAPIERS S‘IL VOUS PLAIT」(身分証明を見せてください)の人別改めにひっかかったとのことでした。テロ関連の取り込み騒ぎがあったようでした。

(3)おそらくCRD(CENTRE DE RETENTION ADMINISRATIVE(不法滞在者収容センター)でしょう、そこで三泊くらい宿泊して取り調べを受けた後、送還となったのもA,Bとも同じでした。
「パスポ-トは機長の預かりになりました。エコノミークラスで他の同乗客と同様に一席を与えられて機内食もありました」。成田空港では、機長はパスポートを空港警察に渡し、
空港警察からパスポートを返してもらいました。「キミ、フランスで何かしたの?」「滞在許可証のトラブルで、、、」「あっ、そう」で終わりです。
この体験もA、B二例ともほぼ同じ報告でした。

(4)二例の共通点に、当人たちが「フランス語がよく分からない」があったかも知れません。二例の内のB例とほぼ同時期にC例があったのですが、こちらは裁判に持ち込んで、結局「現状復帰」(滞在許可証がないままで構わない)という勝訴判決を得ています。 但し、時間がかかっています。「最も簡単な方法」として「送還を選んだことになった」のかも知れません。この辺りは当人たちも「よく分からない。成り行きです」。

(5)それはさておき、このA、Bの二例は、推するにOQTF(OBLIGATION DE QUITTER LE TERRITOIRE FRANCAIS、フランスからの退去勧告)の処置でしょう。VISAを取り直して戻ってきていることから「前科」(フランス入国禁止処分)になっていません。

(6)送還費用を請求されていないことも二例に共通しています。これがAIDE AU RETOUR VOLONTAIRE(帰国費用の援助金)の適用なのかどうかも「分かりません。  何枚かの書類にサインはさせられたのですが、、」

ここまでとします。このテーマで申し上げたいことは後日とします。そのため、このブログを(1)としておきます。(2)は後日ということで。

2018年7月8日   相談室  岡本宏嗣

2018年7月4日付「90日以内でフランスで結婚した後の手続きについて」へ関連質問です。

2018年7月4日付「90日以内でフランスで結婚した後の手続きについて」へ関連質問です。
婚姻成立後、日本に戻ってVISAを取り直す場合です。フランスでの婚姻手続が90日以内に終わらずにSTAY OVERとなった場合、問題が生じるでしょうか。

お答・見立て。
具体的に、どの局面、どういった場所で問題となりましょうか。
出国時の空港でのパスポート・コントロール(出国審査)でしょうか。
「あなたは、O月O日にフランスに入国していますが3か月をオーヴァーしています」とシェンゲン協定STAY OVERが問題とされるのではないか。こういう心配でしょうか。
「MAIRIEの婚姻セクションが込んでいて、手続きに時間がかかりました。婚姻VISAを取るために自国日本へ戻るところです」でパスするのではないでしょうか。
読者の方々へ。STAY OVERでトラブった例をご存じでしたら是非教えてください。投稿してください。
             
空港のパスポート・コントロール以外の場所で、STAY OVER、滞在許可証の有無を目的にしたチェックは、まずないでしょう。「VOTRE PIECE D’IDENTITE S’IL VOUS PLAIT」(身分証明を見せてください)はあり得ましょう。深夜、歩道を歩いていて不審尋問に引っかかった、麻薬など不法取引き(容疑)で取り込み騒ぎのあった場所に偶然に居合わせてしまった、とか。VOTRE PIECE D’IDENTITE S’IL VOUS PLAITは、STAY OVERかどうか、滞在許可証を所持しているかどうかのチェックではありません。
現在、STAY OVERが問題とならない(滞在許可証を必要としない)国は30か国を越えています。ちなみにEU加盟国27か国、EU非加盟でEEE加盟国3か国(アイスランド、
ノルウェ-、リヒテンシュタイン)、そして二か国間協定のあるスイス。
また、アジア系やアフリカ系でもフランス国籍者(取得者)が多くなっていることもありましょう。チェックする意味が薄れていましょう。
フランスで有効な身分証明PIECE D’IDENTITEは、次ぎのいずれかです。
(1)パスポート
(2)運転免許証(PERMIS DE CONDUIRE)
(3)フランス国民証(CARTE NATIONALE D’IDENTITE/CNI)
(外国人の場合は滞在許可証。滞在許可証の取得が免除されている外国人は自国のCNI)
(1)(2)(3)のいずれかが有効です。いずれも顔フォト付きの証書です。
TITRE DE SEJOUR(滞在許可証)は、有効な身分証明PIECE D’IDENTITEの一つでは
あります。
 
長期滞在者にはこういう方が結構います。滞在許可証は持ち歩きません。もっぱらパスポートを携帯しています。その理由は、滞在許可証を外出時中に盗難・紛失にあった場合、PREFECTUREでの再発行手続に手間も時間もかかるからです。加えて、窓口でフランス語でわめかれても、こちらは言語障害者(フランス語の)のようなものですから、その面での心身の消耗もあります。

 質問の核心STAY OVERからズレてしまいました。
重ねて、STAY OVERでトラブった例をご存じでしたら是非教えてください。

2018年7月6日  滞在相談室  担当  岡本宏嗣

90日以内でフランスで結婚した後の手続きについて

90日以内でフランスで結婚した後の手続きについて
標題の件につき検索をし、このサイトに辿り着き質問させて頂きます。
90日以内の観光VISAでの滞在で、婚姻手続きフランスで終える予定なのですが、
(なお、半年以上同居していません)
Q1) VISAを保有していない状態で、Prefectureにrecepisseを申請する事は可能でしょうか?
Q2) 結婚後、滞在有効期間は1週間しかないのですが、仮に仮滞在許可証が発行されるとし、許可がおりるまでに間に合いますでしょうか?
Q3) 仮滞在許可証が発行される場合、大使館を通して申請していないのですが、Over stayにはならないのでしょうか?
配偶者VISAの申請は日本にあるフランス大使館のみと認識していますが、
Q4) 日本に一時帰国せず、フランスで滞在することの出来るVISAをフランスで取得する事は可能でしょうか?
Q5) フランスで婚姻を済ませ、Acte de marriageとLivret de familleの取得にはどれくらいの時間がかかりますでしょうか?

お答え・見立て。 「標題の件につき検索をし、このサイトに辿り着き質問させて頂きます」とあります。このサイトとは2017年6月8日付ブログ記事「フランス人と結婚し、滞在許可証の申請をしましたが、1年近く待たされて、600ユーロ、、、、」です。 質問へのお答えは、このブログ記事に記されていると思うのですが、要点を再述します。一問一答方式ではありませんが、この件での筋道を理解されることを期待します。

(1)ノー・VISA(通称観光VISA)でフランスに入国し、その期間中にフランス国籍者と婚姻を成立させた場合です。                            
①日本に帰って在日フランス大使館で婚姻VISAを取得してフランスに戻り、PREFECTUREに婚姻VISAを提示して、配偶者としての滞在許可証を申請する。
②日本には帰らずにそのままフランスにとどまって、フランス国籍者の配偶者としての滞在許可証を申請する。

この二つの方法があります。分かりやすくいえば、①は出直し、②は居座り、ということです。
ここでは②についてです。
②はCESEDA(外国人滞在管理法)L211-2-1条の適用です。 つまり、法的な裏付けがあるということです。

同条には、「婚姻が成立してから少なくとも6か月以上の共同生活」を立証して滞在許可証(VIE PRIVEE ET FAMILIALE).が発行される、とあります。

③共同生活の立証とは、住居が賃貸の場合は賃貸契約書が共同名義になっている、電気・ガス契約が共同名義になっている、 共同名義の銀行口座がある、所得申告(DECLARATION DE REVENU)が夫婦連名でなされている、などの書類の提出です。   もちろん、最大の立証はフランス国籍の配偶者の同伴出頭で、DECLARATION SUR L’HONNEUR (共同生活している旨の自己宣言状)の提出であることはいうまでもありません。

④MAIRIEで発行されるACTE DE MARIAGE,(婚姻証明)、LIVRET DE FAMILLE(家族証明)、現住所証明、配偶者同伴でPREFECTUREに出頭します。RECEPISSEが発行されましょう。3か月期間のRECEPISSEであれば、3か月後に更新をします。通常であれば、RECEPISSE発行時に50ユーロのTAXE(TIMBRE FISCAL・印紙)が徴収されます。これがVISA DE REGULARISATION340ユーロの先払い50ユーロです。           
VISA DE REGULARISATIONとは、在日フランス大使館でVISAを取得してフランスに入国すべきところを、VISAを取得せずにイレギュラー(IRREGULIER)で入国したので それを正常化する(REGULARISATION)、つまり現地VISAということです。滞在許可証(VIE PRIVEE ET FAMILIALEの発行時にTAXEの残額340-50=290ユーロが徴収(同上)されます。そして、滞在許可証(VIE PRIVEE ET FAMILIALE)の発行料360ユーロも徴収されます。                                
VISA DE REGULARISATION 340ユーロ(申請時に前金50ユーロ)    
滞在許可証 発行料      360ユーロ
ということです。在日フランス大使館でVISA発行料を払うべきところを、今、この時点で払うと考えれば納得できるでしょう。

(2)通称「観光VISA」は、「日仏相互VISA免除取り極め」(3か月を越えない滞在には事前にVISAを取り付ける必要がない)によります。二国間協定です。                                                                   一方、滞在許可証は、全ての外国人を対象にしたCESEDA(外国人滞在管理法)によります。もちろん、CESEDAにも「3か月を越えるフランス滞在については事前にVISA(自国のフランス領事館で)を取り付けてフランスに入国すること、そのVISAの提示があって 滞在許可証が発行される、があります。そして、取り付けてこなかった場合の措置として上記②のVISA DE REGULARISATIONによる滞在許可証の発行があるわけです。いいかえれば、OVER STAYを容認した上での措置といえます。

2018年7月4日  滞在相談室  担当  岡本宏嗣

MAISON DES ARTISTESの「補助年金システム」について

質問。当方、アーティストとして活動しており、メゾンデアーティストに登録しています。数年前から、年金の上乗せ部分(retraite complementaire)の請求がIRCEC(RAAP)というところから届くようになりました。これまで無視して払ってこなかったのですが、先日、「2016年のコチザシオンが未払いなので支払うように」との催促の手紙が来ました。
これは本当に義務なのでしょうか?もし払わなかった場合、罰則や罰金、増額があるのでしょうか?(質問はさらに続きますが、省略します。省略部分へのお答えは後尾に付します)

お答え。見立て。
「年金の上乗せ部分(retraite complementaire)」とありますが、「補助年金」とした方がわかりやすいでしょう。それでは「主年金」は?
MAISON DES ARTISTES(MDA)加入者は、3か月毎に、COTISATION SOCIALE(社会保障負担金)をURSSAF(=SECURITE SOCIALE公庫)に支払っていますが、その中にASSURANCE VIEILLESSEがあり、これが「主年金」です。ASSURANCE MALADIE(健康保険)、その他の負担金と一緒に「一括」して支払っています。「年金受給年齢までフランスにいるかどうか分からないのでASSURANCE VIEILLESSEはパスします」の選択は効きません。
「一括」方式です。
老後は「主年金」+「補助年金」で過ごしなさい、ということでしょう。

さて、補助年金としての「IRCEC(RAAP)」です。これは義務なのか?
グレート・ゾーンでしょうね。
「主年金」は支給額に上限があります。いくら多額の保険金を払い込んでも上限額を超える支給はありません。一方、「補助年金」は「多く払えば多くもらえる」「少なく払えばもらいも少ない」「払わなければもらいはない」の関係にあります。「払い込まなければ当人が損をする」
が基本にあります。任意性が強い、と見るユエンです。
「払い込まないと、罰則や罰金、増額があるのでしょうか?」。当室が知る限りでは、
過去にその事例はありません。但し、数年払い込んで、ある時点で「ヤーメタ」の例では、
かなり深追いされた事例があります。2eRAPPEL(2回目の督促)3eRAPPEL(3回目の督促)があり、「足抜け」にかなり苦労した例があります。
以上のような事情からご判断ください。
                  *
 「IRCEC(RAAP)」 は、2017年に(COTISATION)保険料規定が変わっています。「2016年のコチザシオンが未払いなので支払うように」の督促状は、旧方式での精算請求かもしれません。
 2016年度  旧方式
 2017年度   新方式
2018年度   新方式の一部改定補足(免額ラインの設置など)
これらを混同しないように。

2018年7月1日  相談室  岡本宏嗣

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