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連絡。「先日、学生ビザの期限について質問させて頂いた者です。 別件でお伺いしたいことがあります。 アルバイト先から就労ビザの申請をしていただけることになりました。」の質問の方へ。

連絡です。「先日、学生ビザの期限について質問させて頂いた者です。 別件でお伺いしたいことがあります。 アルバイト先から就労ビザの申請をしていただけることになりました。」で始まる質問の方は「 nihonjinkaii@free.fr 滞在相談室係り 」宛てに質問メールを送ってください。ブログでの公開は避けましょう。

2016年9月29日  滞在相談室  岡本宏嗣
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2016年9月26日付「VISITEUR滞在の更新」に再質問です。

再質問。質問の内容がわかにくかった様ですみません。訂正して再質問させていただきます。
ビジタービザの更新について:
(6)自己財源証明  銀行の残高(極近のもの)。 向こう1年間の滞在費用として、ミニマムで14000~15000ユーロ見当の残高が必要。 とありますが 、私はフランスに口座も持っていません。日本の口座の残高証明を提出すると、ユーロ立てに変換したものを提出しろと言われると聞きました。私と同じ様な状況の方は、日本の銀行の残高証明をどうやって、ユーロ立ての残高証明にされているのでしょう?
フランスの銀行に『日本の口座の残高証明を、ユーロ立てに計算し、残高証明を出して欲しい』と、聞いてみたところ、そんなサービスはやっていないと言われました。
皆さん、どうやって日本の残高証明をユーロ立てに変換したものを手に入れているのでしょうか?

お答え・見立て。
2016年9月26日付ブログで「質問の意味が今一つわかりません」としました。「私はフランスに口座も持っていません」ということではないか、と推測はしていましたが。滞在許可証はPREFECTUREの担当者によって(とりわけパリは)対応が異なります。これは滞在許可証の更新手続きを重ねると分かってくることです。(a)前回の担当者は書類の点検もおおまかで、なんの問題もなかった。 (b)今回は細かいことを厳しくチェックされた。この(a)→(b)が(b)→(a)になることもあります。ここでは、厳しい担当者を想定しておきます。なお、一部分、9月26日付の内容と重複します

(1)「ミニマムで14000~15000ユーロ見当の残高が必要」は2010年時点の数字です。この数字幅はSMIC(法定最低賃金)年間数字から来ています。SMIC(法定最低賃金)は、毎年Ⅰ月1日付で小幅改定(アップ)]されます。繰り返しになりますが、現行では、年間SMIC相当は、額面(BRUT)で17600ユーロ見当、手取り(NET)で14000ユーロ見当です。ということで、フランスの銀行の口座(当座)の残高が更新申請時点で、ミニマムで17600ユーロ-14000ユーロの間の数字」(1人当たり)となりましょう。以上は、繰り変えしです。

(2)VISITEUR滞在者の滞在生活の財源の立証。
VISITEUR滞在者は、フランス国外(ここでは日本)からの送金でフランス滞在生活する、が前提になっています。チェックされるのは「この地フランスでは収入活動に従事していない(現地入金がない)。「国外(ここでは日本)送金で生活していること」(国外(日本)から送金されている)です。厳しい担当者が過去12か月の銀行明細(RELEVE DE COMPTE)の提示を求めてチェックするとすれば、この2点です。
 さて、フランスに銀行口座を持っていない場合です。これは、担当者によって対応が異なりましょう。

①3か月のRECEPISSE(仮滞在許可票)が出され、その3か月の間にフランスに銀行口座を開き、その証明を持って再出頭、とされる。この担当者は「フランスの銀行に口座を持つべきだ」の対応です。         
②「フランスに銀行口座を持っていないことを認めてくれる」の対応もないではありません。この場合は、この1年間にカードで引き出したユーロ額を証明しなさい(引き出し記録の提示)になることがあります。また、トラべル・チェックや日本円のユーロ換金の場合はその換金計算書の提示を求められることがあります。
フランスに銀行口座を持たない場合は、以上のようなことになり可能性があります。

(3)以上を確認した上で、質問者Aさんの質問にお答えします。
日本の銀行の残高証明を法定翻訳に付す(あるいは自己訳)ということではないでしょうか。
円―ユーロのレートは翻訳日の数字を採用してユーロに換算します。レートはBANQUE DE FRANCE、 TAUX DE CHANGE(フランス銀行  両替率)のキーワードで出てきましょう。BANQUE DE FRANCEは日銀ならぬ仏銀です。
残高証明(日本語)に翻訳(フランス語)を付し、合わせてBANQUE DE FRANCEのレート表を添付すればよいのではないでしょうか。

2016年9月29日  滞在相談室  岡本宏嗣

ビジタービザの更新について、質問です。

質問。ビジタービザの更新について、
(6)自己財源証明  銀行の残高(極近のもの)。 向こう1年間の滞在費用として、ミニマムで14000~15000ユーロ見当の残高が必要。 とありますが、 そのままの残高証明を提出すると、ユーロ立てに変換したものを提出しろと言われると聞きました。ユーロ立てにするには、どうしたらいいのでしょう? フランスの銀行に聞いてみたところ、そんなサービスはやっていないとの事。
皆さん、どうやって残高証明のユーロ立てに変換したものを手に入れてるのでしょうか?

お答え。見立て。先週の「定期滞在相談室」の相談者にVISITEUR滞在の方がおられました。初回更新ということでした。「これがオカモトさんの書かれたブログ記事なのですが、、」とプリントしたものを見せていただきました。末尾に2010年12月15日付、と記されていました。6年近く前に書いた記事なので、大いに驚きました。今回の方も6年近く前の同じ記事に質問=コメントを寄せられているのですね。VISITEUR滞在については、かなりの本数をこなしているつもりだったのですが、「VISITEUR滞在の更新」の検索になると、この2010年12月15日付が出てくるということなのでしょうか。まとまったものとしては、この記事しかないのでしょうね。
現在は、PREFECTURE(パリ在住者の場合はPREFECTURE DE POLICE)に案内サイトがあり、滞在身分別に更新手続きに必要書類リストが公開されています。それを見た上で「ここに記されているOOOは何ですか」の部分的な質問になるので、まとまったブログ記事はこれしかないのかもしれませんね。
                       *
質問の意味が今一つわかりません。
まず、現時点での数字です。VISITEUR滞在者は、年間SMIC相当(法定ミニマム賃金)の滞在費が確保されていることが、滞在許可の更新にスムース、とされています。年間SMIC相当は、額面(BRUT)で17600ユーロ見当、手取り(NET)で14000ユーロ見当です。ということで、フランスの銀行の口座(当座)の残高が更新申請時点で、少なくとも17600ユーロ-14000ユーロの間の数字であれば、スムースでしょう。少なくとも17600ユーロ-14000ユーロのお金があれば、向こう1年は滞在生活ができる、と判定され、滞在許可証も向こう1年更新される、ということです。
もちろん、当座は7000ユーロ見当で、預金(EPARGNE)の方に余裕がある、でもパスしましょう。
円-フランのレートが有利な時に、日本から大きく動かして、定期預金にしておき、必要に応じて当座に流しているケースも多々あるようです。時折りあるトラブルは、フランスの銀行口座の残高が不十分で、「日本の銀行口座にはこれだけあります」です。「日本の銀行口座にいくらお金があっても意味がありません。フランスの銀行の当人口座に充分額がなければダメです」とされることがあります。
最近、こんなトラブルがありました。これは、ブログに書いたと思います。フランスの銀行口座の額が
低かったので「もう少し厚くしておこう」と、日本の銀行口座から現金カードでOOOユーロを引き出して、そのOOOユーロをフランスの銀行口座に入金したのでした。RELEVE DE COMPTE(口座の月報)では、入金の種別記載があります。フランス国外からの送金入金(VIREMENT D’ETRANFGER、現地フランスでの現金入金(VERSEMEN SUR PLACE)は一目瞭然です。「このOOOユーロの現金入金はなんですか?」となりました。VISITEUR滞在者は「この地フランスでは、現地収入(ユーロ収入)を伴う職業活動には従事できない」とされているので、現地入金は「闇労働収入」と見做されかねません。現金引き出しチケットを見せれば済んだことですが、当人は、フランス語障害から「何が問題とされているのかチンプンカンプン」だったのでした。
なお、過去1年(12か月)の入出金事情をチェックされることもあるので、過去12か月のRELEVE DE COMPTE(口座の月報)とそのコピーは提示出来るように用意しておくのが無難でしょう(そんなことには全く無頓着な担当者もいますが、、、)。
こんなところで、質問へのお答えになったでしょうか。

2016年9月26日 相談室  担当  岡本宏嗣

報告です。C &T滞在からこの度、CARTE DE RESIDENTを取得しました。

報告。こちらには折に触れ相談させて頂いたこともあり、どなたかのお役に立てばとご報告させていただきます。
2010年、主人がCompétences et talentsで渡仏、3年目に1度更新の後、2度目の更新となる今年春、10年カードcarte de residentを申請し、先日無事に受け取りました。(配偶者の私もvie privée et familialeの1年毎の更新をしておりましたが、同時に申請、同じくcarte de residentを受け取りました)
申請にあたっては、まずprefectureに申請したいことを伝えた後、2週間ほどして申請が受け付けられることと、提出書類等が書かれた手紙を受け取りました。
必要書類は、いつもの更新時の書類(収入証明、住居証明等)の他に、過去5年分の納税証明等のコピーなど(5derniers avis d'imposition、、bordereau de situation fiscale modèle P237、carte vitale と attestation)。
書類提出後、一般的な10年カードと同様、面談の召喚があり、フランスの文化などに関する面談(質疑応答)がありました。 申請から受け取りまで4ヵ月ほど。費用は260ユーロ/1人でした。
以上です。
申請を相談した際には、我が県(22)ではCompétences et talentsから10年カードに更新した例がなく、どうなるかわからないと言われたのですが、無事に受理されてほっとしているところです。
(もし10年カードが無理な場合には再度Compétences et talentsか、違うビザに更新されるだろうが、何になるかはわからないとのことでした)
Compétences et talentsは今年で廃止のようですが、どなたかのお役に立てば幸いです。

報告のお礼。有意義な報告、ありがとうございます。よかったですね。文面からは滞在生活上の誠実な努力が窺われ、それが報われましたね、の印象を持ちました。「我が県(22)」とありますから、BRETAGNE(ブルターニュ)地方のCOTES D’ARMOR県ですね。地方県からの「Compétences et talentsから10年カードを取得」報告は初めてです。大いに参考になりました。                                   
見立て(というよりは、参考です)。                                       
 (1)「面談の召喚があり、フランスの文化などに関する面談(質疑応答)がありました」とあります。COTES D’ARMOR県では「CARTE DE RESIDENT発行にあたっての必須項目―CESEDA(外国人滞在管理法)L314-2条―が忠実に実行されています。パリではほとんど省略されていることです。                                          

(2)注目は「(配偶者の私もvie privée et familialeの1年毎の更新をしておりましたが、同時に申請、同じくcarte de residentを受け取りました))の部分です。配偶者を「独立人格として見る」「夫婦横並びとして見る」の二つがあると見ています。「独立人格として見る」は、配偶者が労働資格のある滞在許可証を所持している場合、当人が職を持ちSMI相当(以上)の収入があるかどうかが問われることです(年金世代の滞在者は除く)。「夫婦横並びとして見る」は、夫(妻)にCARTE DE RESIDENTを発行する(夫(妻)がCARTE DE RESIDENTを所持している)のだから、妻(夫)にもCARTE DERESIDENTを発行する、の「一対対応」です。
「独立人格」対応か「横並びの一対」対応か」。過去の例からこのあたりが「PREFECTURE(県庁)によって異なってくる、
と見ています。

最後に。C&Tは、2016年3月7日付法で廃止になりましたが、同日付けで廃止にはなっていません。
「3月7日付法で廃止」であって「2016年3月7日付で廃止」ではないようです。これから申請する準備中の相談者もいます。
いずれにせよ、報告、重ねてありがとうございました。

2016年9月26日  滞在相談室  岡本宏嗣

2016年9月22日付「CARTE DE RESIDENT と、、、、」に関連する報告と質問です。

報告。パリ在住、VISITEUR滞在5年で昨年秋にCARTE DE RESIDENTが発行されました。
5年間、所得申告をして税金を払いました。SECUはCMUに加入して年間1000ユーロ前後の保険料を支払っていました。申請する時点でプレフェクチュールから、提出書類リストが送られて来ましたが、たしかにL314-8にチェックが入っていました。その時は意識していなかったのですが、いろいろなケースがあって、わたしの場合は、L314-8にマーカーされていました。以上が報告です。      
次に質問です。家庭の事情で1-2年、日本に帰国する予定です。3年にはならないと思いますが、フランスを連続して3年以上離れるとCARTE DE RESIDENTが失効するそうですが、そのチェックはどのようにされているのでしょうか。

報告にお礼。ありがとうございます。CESEDA(外国人滞在管理法)L314-8の適用でCARTE DE RESIDENTが出ている例
として、とても正確な報告です。重ねて、ありがとうございます。
                              
                                 *

質問にお答え・見立て。
いつも繰り返していることですが、滞在許可証は居住県のPREFECTURE(県庁)の管轄です。
全PREFECTURE一律に同じではありません。外国人の滞在許可証を管理する中央センターのような機関で一本化されていて、どの県に住んでも同じ、という事情ではありません。ちなみにフランス本土(METROPOLITAINに)は95県(DEPARTEMENT)あって、従って95PREFECTUREあります。人口の多い県にあっては、SOUS-PREFECTURE(県支庁)も設置されています。95のPREFECTUREの内、PREFECTURE DE POLICEはパリとBUCHES-DU –RHONE県庁マルセイユ(2014年から)だけです。さて、本題です。少なくともパリ、パリ近郊県では、自己申告方式(DECLARATION SUR L’HONNEUR)です。
10年後の更新手続きの際に、
(1)「私は過去10年の間に、フランスを連続して3年以上離れたことはなかったことを宣言します」の一筆を提出。
(2)PREFECTUREが用意した「私は過去10年の間に、フランスを連続して3年以上離れたことはなかったことを宣言します」(印刷物)に日付けと署名をして提出。
(3)申請用紙に「過去10年の間に連続して3年以上フランスを、、、」「過去10年の間に連続して3年以上UE圏を、、」「過去10年の間に連続して6年以上フランスを、、」の選択肢が印刷されていて、該当する肢にチェックを入れ署名して提出。
  
その他のPREFECTUREでも、自己申告方式(DECLARATION SUR L’HONNEUR)が普及していると見ますが、「PREFECTURE別、取り扱い一覧」があるわけではないので、わかりません。

狂信家、セクト活動家、テロ組織のシンパ、薬物売買ルート周辺者など当局にマークされている要注意人物でないかぎり、その動向はチェックされていないとみてよいでしょう。

2016年9月23日 滞在相談室  担当  岡本宏嗣

CARTE DE RESIDENT と、CARTE DE RESIDENT DE LONGUE DUREE―UEとはどう違うのでしょう=2016年9月20日付「EU滞在許可証の所持者は、フランスで滞在・労働できる、という情報があるのですが、間違いでしょうか」への関連質問です。

質問。
当方サラリエ5年経過ののち、パリにてCARTE DE RESIDENT DE LONGUE DUREE―UEを2015年秋に取得いたしました。特記事項にはサラリエ時と同様TOUTE PROFESSION EN FRANCE METROPOLITAINEとあります。
上記の記事から、CARTE DE RESIDENT と、CARTE DE RESIDENT DE LONGUE DUREE―UEの権限の違いがよく掴めないのですが、ご教示いただけますでしょうか?
(この記事を読むまで、自身の持つCARTE DE RESIDENT DE LONGUE DUREE―UEに関して自問すらいたしませんでした。)

お答え・見立て。CARTE DE RESIDENTを (a) CARTE DE RESIDENT DE LONGUE DUREE―UEを (b)とします。          いずれも 10年カードです。(1)カードの性質。(2)カード発行現場の実情。(3)更新の条件に分けて説明してみます。

(1)カードの性質                                                           i
①結論を先に申し上げれば、両カードの権限、権利に違いはありません。質問者Aさんに昨秋発行された(b)には「TOUTE PROFESSION EN FRANCE METROPOLITAINE」とあります。「フランス国内であらゆる職業活動が可能」です。(a)も全く同様の記載です。  (a)と(b)に実質的な違いはありません。                                                     ②(a)は1984年の設置。(b)は2006年の設置です。(b)はEU指示による加盟国間の足並み揃え、横並びカードでしょう。将来的には、非EU加盟国籍者のEU内自由移動を想定しているのかもしれません。現状は2016年9月20日付ブログで紹介したSRVICE PUBLIC(政府公報)の情報にとどまります。

(2)カード発行現場の実情。                                                     
Aさんの文面に「当方サラリエ5年経過ののち、パリにてCARTE DE RESIDENT DE LONGUE DUREE―UEを2015年秋に取得いたしました。」とあります。「途絶えることなく5年以上滞在した場合」は、CESEDA(外国人滞在管理法)L314-8条の適用で、同条では(b)カードが発行される、と規定しています。Aさんの場合は同条の規定どおり(b)カードが発行されていますが、実際には(b)ではなく(a)カードが発行されることが多い実情です。ある県庁PREFECTUREでは、申請時に(a)カードか(b)カードの選択方式になっています、の情報も入っています。             

(3)更新の条件                                                              
CESEDA(外国人滞在管理法)上、更新規定には、(a)と(b)の性質の違いが見れらます。 Article L314-7 条です。関心のある方はサイトで読んでください。ここでは、要点をまとめておきます。  

①(a)カード所持者が、連続して3年以上フランスを離れていた場合は、(a)カードは失効する(失効したカードに更新はない)。   但し、離仏前に、あるいはフランス国外滞在中に離仏期間が3年を越える見込みであることを届け出れば、その限りではない。  ②(b)カードの所持者が連続して3年以上、UE以外の地域国(日本は該当)に滞在していた場合は、(b)カードは失効する(失効したカードに更新はない)。但し、離仏前に、あるいはフランス国外滞在中に離仏期間が3年を越える見込みであることを届け出ればその限りではない。                                   
③(b)カード所持者が、(b)カード取得以降、フランス以外のUE加盟国で「その国の(b)カード(相当]」を取得した場合は、フランス発行の(b)カードは失効する(2カ国のカードは同時に持てない)。                       
④(b)カード所持者がフランスを連続して6年以上離れていた場合は、(b)カードは失効する(失効したカードに更新はない)。

(*)UEは仏語表記UNION EUROPEENNEの略。EUは英語表記EUROPEAN UNIONの略。

2016年9月22日  滞在相談室  担当  岡本

学生ビザ更新後の有効期間について

質問。今年6月初めて学生ビザ更新をしました。 語学学校で「10ヶ月登録で1年のビザが下りる」と断言さ
れたため、来年3月23日までの授業登録で更新に臨みました。 その結果、3月30日までの10ヶ月し
か下りませんでした。
日本からのビザ申請時は12ヶ月が下りていました。
元々1年で下りていれば、次回も1年(10ヶ月以上の登録でほぼ確実に)下りると聞いていたので、
今回の期間決定はどういった理由なのでしょうか?学生は90日間のバカンスを除外されての日数計算に
なると思っていましたが、それは誤りですか?
8月にcarte de séjourを受け取っていますが、今から異議を申し立てて12ヶ月の有効に変更すること
は可能でしょうか?

お答え・見立て。
学生滞在の滞在許可期間は、学業登録期間に応ずる、が基本原則です。10か月の登録であれば、10か月の滞在許可期間となっても、文句はいえないでしょう。10か月の学業登録証明提出で12か月の滞在許可期間の滞在許可証が出ることがあるかもしれません。この場合、その2か月間、学校には継続登録せず、時間調整していたら更新が難しくなるのではないでしょうか。引き続き、学業継続登録をしていることを証明して、滞在許可証が更新されるのではないでしょうか。但し、帰国するなら別です。その2か月間を旅行や帰国準備に当てたり出来ましょう。
「日本からのビザ申請時は12ヶ月が下りていました。」「元々1年が下りていれば、次回も1年下りると聞いていた」とあります。VISA(12か月滞在)は消化済み、終わっています。現在はTITRE DE SEJOUR(滞在許可証)の領域に入っています。
両者を連続的に見るのではなく、別のものと見ておいた方がよいでしょう。

2016年9月20日 相談室  岡本宏嗣

サラリエ滞在許可証の初回更新について

質問。Master2取得後のAPSからサラリエ滞在許可証への切り替えをしました。有効期限が4月中旬までですので、2月から3月に更新手続きをする見込みです。
9月に入って現在勤めている企業(サラリエを取得をしてくれた)から契約の解消を提案されました。時期は「できるだけ早く」という提案で、まだ具体的には決まっていません。形態はRupture conventionnelle(RC)かLicenciment Economique(LE)かになりますが、1回目のサラリエを失業者として更新する際はやはりLEである必要がありますか?
退職後すぐにでも、新しいCDIの仕事に就きたいと考えています。LEの後であれば、更新前のサラリエ許可証で転職することは問題ないでしょうか?
その際、サラリエ更新の際に新しい雇用主から「Demande d'autrorisation de travail」を出してもらい、Taxeを支払ってもらうという流れになりますか?

お答え・見立て。
(1)Rupture conventionnelle(RC)かLicenciment Economique(LE)かについて。                  SALARIE滞在許可証の更新時点で、失業している場合の規定は、  
La carte de séjour est prolongée d'un an si l'étranger se trouve involontairement privé d'emploi.                  です。
本人の意志ではなく職を失った場合は、SALARIE滞在許可証は1年間延長される、ということです。
Licenciment Economique(LE)は経済解雇。Rupture conventionnelle(RC)は双方の合意による退職。
RCは「本人の意志ではなく職を失ったことにならない」ので、SALARIE滞在許可証が更新ができないのではないか。
質問者Aさんの問意はここにあるようです。
RCは双方の合意による退職のカタチをとりますが、実際は解雇によって生じる雇用者側の手続きの簡素化、負担額の軽減が設あります。DEPART VOLONTAIRE(自主退職)と異なることは明らかでしょう。もしろんLEであれば、上記の規定を字義どうりにクリアーしていることは明瞭です。

(2)転職についてです。                                                               「サラリエ更新の際に新しい雇用主から「Demande d'autrorisation de travail」を出してもらい、
Taxeを支払ってもらうという流れになりますか?」                                                最近例では「Demande d'autrorisation de travail」は必要ですが、Taxeは請求されていません。
よく変わる領域です。「変っていない」「こう変わった」の体験報告をお寄せください。

2016年9月20日  滞在相談室  担当  岡本宏嗣

EU滞在許可証の所持者は、フランスで滞在・労働できる、という情報があるのですが、間違いでしょうか     =2016年9月8日付け「パリでは学生ビザがあるのですが、6月にスイスとフランスの二重国籍の夫とスイスで結婚をし、、、」に補足質問です。=

質問。フランス以外のEU加盟国の滞在許可証の所持者は、フランスに居住を移してもフランスで滞在・労働できる、という情報は間違いでしょうか?

お答え・見立て。きわめて不正確です。SERVICE PUBLIC(政府公報)をまとめるとこうなりましょう。 

(1)CESEDA(外国人滞在管理法)では①CARTE DE RESIDENTと②CARTE DE RESIDENT DE LONGUE DUREE-CEがあります。CEは、COMMUNAUTE EUROPEENNEの略称です。①②とも10年カードです。

(2)②は2016年3月7日付法(施行は2016年11月1日以降とされています)で③CARTE DE RESIDENT DE LONGUE DUREE―UEに改名されました。UEは、UNION EUROPEENNEの略称です。CE→UEはEU指示による名称統一でしょう。施行は11月1日以降ですが、滞在許可証の発行現場では③が既に発行されている、の情報もあります。折りに触れて申し上げているように、滞在許可証の発行は各県PREFECTUREの管轄・権限です。先行して③を発行しているPREFECTUREもありそうです。名称変更だけのことですから。

(3)EU=UE加盟国A国に長期間滞在し、フランスでの③に相当するRESIDENT DE LONGUE DUREE―UEの所持者は、フランスに居を移した場合は、フランスの滞在許可証が発行される、というものです。ここで発行されるフランスの滞在許可証は③である、とは読めません。フランスに移動する目的によって、学生、SALARIE、VISITEUR、、、と分かれるようです。A国発行のRESIDENT DE LONGUE DUREE―UEとフランスの③が交換される、わけではなさそうです。運転免許証の交換のようには行かないということでしょう。

(4)なお、この枠組みに参加していないのはEU=UE加盟国はアイルランド、デンマークそして英国(離脱ウンヌン以前から)の3か国、とされています。スイスはEU=UE非加盟国ですが、別の協定で参加しています。


2016年9月20日  滞在相談室  担当  岡本宏嗣

フランス人とフランスでワーホリビザ中に結婚し、その後日本に一旦帰国、配偶者ビザを取得して、、、、

質問。フランス人とフランスでワーホリビザ中に結婚し、その後日本に一旦帰国、配偶者ビザを取得して5月半ばに再渡仏しました。
OFIIへの書類の送付は、入国後2日程で済ませ、avis de réception はその数日後に届きました。
そこから、何の音沙汰もないため、電話やメール、直接出向いてきましたが、電話は出ない、メールも担当者から連絡が行きますという返事以降連絡なし、直接窓口に問い合わせをしても、3か月は待たないとダメ、とにかく待っての返事のみです。(92県在住、モンルージュのOFIIです)
しかし、フランス大使館のホームページには、 この移民局での手続きは必須となります。入国日より3か月以内に移民局に登録がなされない場合、ビザ保持者はフランス当局より不法滞在者と認識され、発給されたビザは効力を失います、とあります。私の場合既に3か月は経過してしまいました。
きちんと手続きが進んでいるのか正直不安です。が、窓口に行ったところでいつも待つしかないの返答です。 この状況は普通で、ただただ待てばいいのでしょうか?

お答え・見立て。「この状況は普通」とまでは言いませんが、よくある状況ではあります。5月半ばに再渡仏、とあります。5-6月の時期はお役所の事務処理能力はダウン傾向になりましょう。VACANCESの前哨戦に入っていますから。7・8月は大幅ダウン、そして9月―10月は申請者殺到のピークでしょう。9月―10月は大学、各種の教育機関、各種の学校の新年度、新学期です。パリでは、パリ14区の大学都市(CITE UNIVERSITAIRE)の中に窓口が特設されるほどです。質問者の所持VISAは配偶者VISAですが、正確にはVLS/TSといって、学生VISAと同じジャンルです。初年度はOFII(移民局)扱いです。学生の来襲にのみ込まれて「遅れ、遅れ」になることは大いにあり得ましょう。書類事故もないではありません。事務処理の流れから外れて書類が行方不明となることです。今月一杯待って、音沙汰なければ、フランス人配偶者にOFII(移民局)に同行してもらい抗議したらいかがでしょうか。  文面に「フランス大使館のホームページには、 この移民局での手続きは必須となります。入国日より3か月以内に移民局に登録がなされない場合、ビザ保持者はフランス当局より不法滞在者と認識され、発給されたビザは効力を失います、とあります」が引用されています。その心配はないでしょう。OFII(内務省管轄)と大使館(外務省管轄)の温度差の問題でしょう。

2016年9月12日  滞在相談室  岡本宏嗣

10年ビザに関しての質問です。

質問。10年ビザに関して、                                                          
(2)合法的(滞在許可証を所持)なフランス滞在歴が少なくとも5年以上あり、職業と安定した収入があ(CESEDA L.314-8)。 に関して質問させてください。
この滞在許可証はCarte bleue europeenne でもSalarie en missionでもかまわないのでしょうか?また、2014年にProjet de loi relatif au droit des étrangers en Franceに関する閣議がなされ、ビサ更新の回数を格段に減らす動きがあると聞いています。(2016年現在のことは分からないのですが)『複数年有効 の滞在許可証の期限後すぐに、10年間有効の滞在許可証の申請ができるようになる。』という内容も含まれているのですが、何かご存知ではないでしょうか?

お答え・見立て。10年ビザというものは存在しません。CARTE DE RESIDEN(通称10年カード)です。       
現行法では、CARTE BLEUE EUROPIENNE(3年カード)の所持者にはCARTE DE RESIDENTの申請資格があります。但し、1回更新して3年滞在を消化し(計6年)、7年目の申請になります。SALARIE EN MISSION(3年カード)所持者は、現行法ではCARTE DE RESIDENTの申請資格がありません。3年ごとにSALARIE EN MISSION滞在許可証を更新、再更新、再々更新、、することになります。SALARIE EN MISSION滞在許可証はCARTE DE RESIDENT(通称10年カード)にたどり着かないので、初回の更新時(3年滞在消化後)にSALARIE(1年カード)に変えたケースもあります。SALARIE滞在を2年消化し、SALARIE EN MISSION3年消化を合わせると合計5年滞在消化になるので、CARTE DE RESIDENT(通称10年カード)申請しました。ところが、SALARIE EN MISSION滞在の3年間はカウントしないとされ、さらにSALARIE滞在が3年必要とされました。学生身分(ETUDIANT-ELEVE)の滞在期間についてもカウントされないことがほとんどです。以上は現行法です。

2016年3月7日付法で大幅改定になりました。但し、実施は2016年11月1日以降です。 
この改定法によれば、CARTE BLEUE EUROPIENNEも SALARIE EN MISSIONも、総称PASSEPORT TALENT(4年カード》という新設の滞在許可証の枠に組み込まれています。新設PASSEPORT TALENT(4年カード》に組み込まれたことによってCARTE DE RESIDENTとのつながりに変化が生じたか、法文は生じていないと読めます。PASSEPORT TALENTの中のSALARIE EN MISSIONは、従来の3年カードから4年カードになりましようが、CARTE DE RESIDENTにはつながっていません。一方、PASSEPORT TALENTの中のCARTE BLEUE EUROPIENNE,はCARTE DE RESIDENTにつながっています。質問文面に『複数年有効の滞在許可証の期限後、すぐに10年間有効の滞在許可証の申請ができるようになる。』という内容も含まれているのですが)とありますが、2016年3月7日付改定法では「そのつながり」を確認できません。CARTE BLEUE EUROPIENNE,は4年(初回発行)+4年[更新]=8年の滞在実績を経てCARTE DE RESIDENTの申請・発行につながる、としか読めません。これについては、改定法が実施されてから、おいおい判明して来ましょう。

2016年3月7日付改定法では確かに複数年滞在許可証(PLURIANNUELLE)の設置を規定しています。しかし、複数年滞在許可証(PLURIANNUELLE)設置とCARTE DE RESIDENTへのつながりをスムースにする配慮がなされているようには読めません。
文面に「2014年にProjet de loi relatif au droit des étrangers en Franceに関する閣議がなされ、ビサ更新の回数を格段に減らす動きがある」とあります。この「動き」は、日本の専門労働研究機関のサイトで見た記憶があります。この「動き」で具体化したのは、学生滞在の複数年滞在許可証だけではないでしょうか。学生滞在向けの複数年滞在許可証(PLURIANNUELLE)は、今回の改定法に先立って実施されています。その他の「動き」は、結局は今回の2016年3月7日付改定法に盛り込まれたのではないでしょうか。

2016年9月12日  滞在相談室  岡本宏嗣

パリでは学生ビザがあるのですが、6月にスイスとフランスの二重国籍の夫とスイスで結婚をし、、、

質問。今パリでは学生ビザがあるのですが、6月にスイスとフランスの二重国籍の夫とスイスで結婚をし、スイスで配偶者として滞在許可証を取りました。
スイスではこの許可証で制約なく仕事もできるようなのですが、フランスで仕事をする場合にはりフランスの滞在許可証も配偶者ビザとして取り直 して変更をしたほうがよいのでしょうか。夫はフランスの大使館にすでに結婚の報告をして、Livret de familleももらっています。住所はスイスを主にしていますが、パリにもアパルトマンがあり、行ったり来たりの生活です。仕事は夫、私ともに自営業で仕事をします。 11月にフランスの滞在許可証が切れるので、必要な場合はその前に手続きをしたほうがよいのかと思い、質問させていただきます。

お答え。見立て。
質問者Aさんが、フランスに合法的に滞在・労働する資格を得たいのであれば、フランス国籍者の外国人配偶者として、学生滞在身分から配偶者滞在身分に変更する必要があります。具体的には、滞在許可証VIE PRIVEE ET FAMILIALEの申請・取得です。フランスに居住物件のあること、フランス国籍の配偶者者Bさんによる「共同生活することの表明」が必要です。変更申請では、Bさんの同行になります。

以下にご注意ください。スイスの滞在許可証はスイス国内で有効で、フランスでは無効です。スイス滞在許可証をフランスのそれに書き換えてくれる制度は現時点ではありません。また、質問者Aさんの夫Bさんがスイス国籍を所持していることは、Aさんのフランス滞在許可証申請・取得に一切関係しません。Bさんは、あくまでもフランス国籍者であること、Aさんはその配偶者であること。それだけです。夫Bさんがスイス国籍もあるとか、従って妻Aさんがスイスの滞在許可証も所持しているとか、フランスには時々来るつもりなので、、、、とかになりますと「それならフランスの滞在許可証は要らないでしょう」と突き放されるリスクがあります。

補記です。スイスはEU非加盟国ですが、フランスとの間に「滞在・労働」上の特別協定があります。この点ではEU加盟国国籍者と同じです。フランスでの滞在・労働に滞在許可証は不要(申請すれば発行されますが)です。但し、それは、スイス国籍者当人だけのことです。スイス国籍者の日本人(非スイス国籍・非EU国籍)配偶者は、フランスの滞在許可証を取り付けねばなりません。この質問では、Aさんの夫Bさんはフランス国籍者なので、フランス―スイス特別協定は関与しないということです。

2016年9月8日  滞在相談室  担当 岡本宏嗣

8年目のcarte de sejour "salarie"所持者ですが、日本人とパックスあるいは結婚した場合、、、

質問。当方、salarieビザで1年ごとに更新し、8年目のcarte de sejour "salarie"所持者です。去年10年カードを 申請しましたが、申請時にchomageだったので、断られました。今年もう一度更新時 に確認しましたが、転職したところなので、無理と言われました。質問は、10年カードを持つ日本人とパックスあるいは結婚した場合、どのようなビザになりますか?おそらく仕事を続けるのであればsalarieビザのままかもしれませんが、もし次の更新までに仕事を辞めても滞在できるビザに変更可能でしょう か? フランスに来て10年目(初めの2年は学生ビザ)になので、パックス或いは結婚で10年カードはおりますか? 日本人(EU外の外人)同士の例が なかなか正規のサイトで見当たらないので、回答のことよろしくお願いいたします。
お答え・見立て。「10年カードを持つ日本人とパックスあるいは結婚した場合、どのようなビザになりますか?」ですが、パックスあるいは結婚によっては、何も変わりません。
パリ在住ですね。現在のパリPREFECTURE DE PPOLICEの10年カード発行の実情を見ていますと、夫が10年カードを持っているからといって、妻に(5年以上の滞在実績があっても)「横並び」で10年カードが出なくなっています(過去には横並び発行されていた時期もありましたが)」。
妻がSALARIEEであれば,SALARIEEとしての滞在実績だけが問われます。「失業中」とか「転職したばかり」などは「職業活動が安定していない」と判定されて10年カードが出(にくく)なっています。
唯一の方法は、REGROUPEMENT FAMILIAL(RF/家族呼び寄せ}です。この方法では、妻にVIE PRIVEE ET FAMILIALE(VPF1年もの)という滞在許可証が出ます。
夫が10年カードを持っている場合は、VPF滞在を3年消化した4年目に10年カードが出ます。但し、結婚です。今のところ、PACSには適用されていません。CESEDA(外国人滞在管理法)のL314-9-1°にある規定です。
La carte de résident est délivrée de plein droit 以下のケースには、PLEIN DROIT(権利を満たしている=却下されることなくCARTE DE RESIDENT が発行される。
1° Au conjoint et aux enfants dans l'année qui suit leur dix-huitième anniversaire ou entrant dans les prévisions de l'article L. 311-3, d'un étranger titulaire de la carte de résident, qui ont été autorisés à séjourner en France au titre du regroupement familial dans les conditions prévues au livre IV et qui justifient d'une résidence non interrompue, conforme aux lois et règlements en vigueur, d'au moins trois années en France                                           1°CARTE DE RESIDENTを所持している外国人の                                       
(1)配偶者および(18歳途上にある)子どもで、
(2)RF手続きを経てフランスに入国し、滞在許可証VIE PRIVEE ET FAMILIALE(VPF)を取得し、
(3)少なくとも3年間、途絶えることなくフランス滞在している=滞在許可証VPFを少なくとも3年消化した場合。

このように法的に保証されています。
なお、RF手続きの具体的な詳細については、ブログでは充分説明しきれません。滞在相談室を利用してください。

定期滞在相談室  毎月 第二木曜日、第四火曜日  要予約 01 4723 3358

2016年9月7日 滞在相談室 担当 岡本宏嗣

質問。現在、ビジタービザでフランスに滞在中で、2017年3月14日に滞在許可証の期限が切れます。更新する予定です。
今月末に日本へ一時帰国の後、2か月後にフランスへ再入国するのですが、その際、滞在許可証の期限が切れる2017年3月14日までに日本へ帰国する航空券を所持していなければ、フランス入国時にトラブルになる可能性、また実際にトラブルになった事例はあるでしょうか。

お答え・見立て。手持ちの滞在許可証が有効期限内であれば、フランスを出国し、フランスに再入国することにトラブルはないでしょう。2017年3月14日までに「日本へ帰国する航空券を所持している」必要もないでしょう。日本に帰国する航空券はこれから、この地フランスで買うこともできます。トラぶった例は寡聞にして知りません。

2016年9月6日 滞在相談室  担当  岡本宏嗣

連絡です。「英国籍者と結婚して3年2か月が過ぎました」で始まる質問文の方へ。

連絡です。
「英国籍者と結婚して3年2か月が過ぎました」で始まる質問メールを送付された方へ連絡します。プライヴァシ―保護から、公開でのお答え・見立ては避けたい思います。個人間メールにしましょう。下記のアドレスにメールをください。なお、質問文中に「EU配偶者ビザの取得に時間がかかり、今年3月3日にはじめて発行されました」とあります。発行された「EU配偶者ビザ」の名称、有効期間について
も付記してください。メールアドレス:okamoto@nihonjinkai.fr

2016年9月1日 滞在相談室  担当  岡本宏嗣

質問。学生滞在です。SALARIEへの身分変更を準備しています。 そこで質問ですが、申請に当たっての雇用者の負担税がわかりません。                 

質問。学生滞在です。SALARIEへの身分変更を準備しています。                   
そこで質問ですが、申請に当たっての雇用者の負担税がわかりません。外国人を雇う場合にいくらの税金がかかるのでしょうか。

お答え・見立て。OFII(移民局)に納める外国人雇用税ということです。CONTRAT DE TRAVAILが12か月以上の場合は、月額給与(BRUTE)の55%です。労働許可(AUTORISATION DE TRAVAIL)が下りたその際に、OFII(移民局)からEMPLOYEUR(雇用者)に請求がありましょう。この1回だけです。その他の雇用者負担は、フランス人、EU国籍人、その他の外国人とも同じです。


2016年8月31日  滞在相談室 岡本宏嗣

「フランス/パリ滞在質問箱」に時折割り込んで掲載(第8回)  私書函版「フランス/パリ・子育て雑記」(第8回)

「フランス/パリ滞在質問箱」に時折割り込んで掲載(第8回) 
私書函版「フランス/パリ・子育て雑記」(第8回)

2016年8月11日付けLETTRE DE SERVICE PUBLIC(政府公報)に、9月新学期を控えて、様々な教育関連のことが発表されています。この時期には恒例のことです。いくつか拾ってみます。
                 *
ALLOCATION RENTREE SCOLAIRE(ARS/新学期手当)は、8月18日から支給を開始する、とあります。ARSは、年1回だけの支給です。9月新学年に向けて、各種の学習用具の購入に当てなさい、の手当です。通常は、6月の学年末に学校側が購入すべき学習用具のリストを配布しています。市中のスーパーは文具、学習用具の販売コーナーを拡大したり補充したりします。学校周辺LIBRAIRIE-PAPETERIE(本・文房具屋さん)も品揃えをして待ち構えています。
6-10歳(ほぼ日本の小学年齢)   363ユーロ
11―14歳(同中学年齢)       383.03ユーロ
15-18歳(同高校年齢)       396.29ユーロ      (1ユーロは130円前後)

大学の登録料は、年間で、
LICENCE(学士課程、3年制)                   184ユーロ
MASTER(修士課程、 MASTER1(1年制)/MASTER2(1年制))  256ユーロ
DOCTRAT(博士課程、平均3年)                 391ユーロ
DIPLOME D’INGENIEUR[技術系グランゼコール]         610ユーロ

COTISATION DE SECURITE SICIALE(REGIME D’ETUDIANT)
(学生社会保険料=健康保険料(18-28歳)         215ユーロ(年間)
(1ユーロは130円前後)

授業料はありません。登録料、社会(=健康)保険険料のほかには、図書館使用料とFSDIE(注1)と呼ばれる学習環境整備負担費があり、双方合わせて50ユーロ見当です。   、
(注1)FONDS DE SOLIDALITE  ET  DEVELOPPEMENT  DES  INITIATIVES ETUDIANTSの略称。

フランスでの「子育て」で痛感したことは、学業教育にお金がかからないことです。但し、公立校に
通わせている限りは、です。僕には二人の息子がいます。ECOLE MATERNELLE (幼稚園)、ECOLE
PRIMAIRE(小学校・5年制)、COLLEGE(中学校・4年制)、LYCEE(高校・3年制)の学業課程を
一貫して公立校に通わせてきました。この期間、授業料というものを払ったことがありません。中学校か
ら高校への入学試験もありません。但し、BULLETINS SCOLAIRES(成績表)による審査はあります。

次いで大学です。大学は全て国立、登録制で入学試験はありません。入学試験がないので大学格差があり
ません。大学は登録するものであって、入学試験を経て現役合格したり、浪人したりするものではありま
せん。
学業を継続するのであれば、毎年、登録し直します。教程・課程修了はあっても卒業はありません。
LICENCE(学士)修了、MASTER1(修士前期)修了、MASTER2(修士後期)修了といったことで
す。修了証はDIPLOME(ディプロム)と呼ばれます。
入試はありませんが、大学へ登録できる資格はあります。
BACCALAUREAT略称BAC(バカロレア、略称バック)にパスしてBACHELIER(BACのDIPLOME
取得者)であることです。
*
毎年6月に全一斉にBAC試験が行われます(但し、フランス語といくつかの選択科目は、前年度
SECONDE(高校2年次)に試験が実施されます)。
2016年6月に実施された2016年度BAC試験の結果は、教育省の数字によれば、
受験生総数 約71万5200人。大別すると3コース(注2)ありますが、その平均合格率は約8
9%です。
(注2)BAC GENERAL (普通科コース) BAC TECNOLOGIE(技術科コース) BAC  PROFESSIONNEL
(職業科コース)の3コースです。

BAC試験は、定員数を競うCONCOURS(コンクール)ではありません。この点では、日本での「大学入
試センター試験(旧共通一次)、あるいは「高等学校卒業程度認定試験(高認、旧大検)に近いでしょう。
定員数を競うCONCOURS(コンクール)があるのは、GRANDES ECOLES(グラン・ゼコール)で
す。この入学試験は熾烈といえます。これに合格して「入学」し、学業期間(通常3年制)を修了して「卒
業」します。
CONCOURS(コンクール)がない大学にあっても、LICENCE、MASTER、、、とDIPLOMEを進
めていくのは容易ではなさそうです。
「大学は国立で入試はない!大学格差がない!楽勝じゃないですか」はどうでしょうか。「学費もタダ同
然!ますます結構じゃないですか」の声もありそうですが、むしろ、タダほどコワイものはないと
心得たほうが無難とみます。僕は二人の息子持ちですが、「子育て」をすることは、自分の子どもはもとよ
り、その周辺にいる同年代の子どもたちも見ることにもなります。二人の息子は、学年令で11歳ちがう
ので、かなり長期間にわたって学業事情、進路事情を見てきました。現在も、LYCEEN(高校生)の外国
語(=日本語)学習を担当しています。二人の息子以降の空白がほとんどなく、現在に繋がっていると思
っています。そうした子育て体験、見聞から「日本とフランスでは大学事情がかなり違うぞ」があります
が、ここでは、これ以上は控えます。後章に回しましょう。     
                      *
政府公報にあるCOTISATION DE SECURITE SICIALE(REGIME D’ETUDIANT) (学生社会保険料=健
康保険料) 215ユーロ(年間)のことです。
1974年に長男が未熟児(PREMATURE)で生まれ(注3)、その費用の支払いに苦しんだこと、MAIRIE
(市役所)のAIDE SOCIALE-AIDE MEDEICALE(社会援助―医療費援助課)に助けられたことは
記しました。
(注3)第2回稿で「1750グラム」と記しましたが、その後、当時のメモが出て来て1250グラムであった
ことが、判明しました。退院時は1500グラム増えて、2750グラムでした。

産院会計からは、家内の出産費OOO,,,フラン、未熟児保管費用OOOO、、フラン、合計OOOOフラ
ンの請求があったのではなく、もっぱら「SECU番号も知らせよ」の通知でした。その通知状には、1
枚の説明書が同封されているのでした。こんな具合に。
あなたが、
①サラリエ(給与収入者)の場合は、SECU加入カード、ここ3か月のFICHE DE PAYE(給与明細書)
②自営業の場合は、SECU加入カード、四半期ごとに支払うSECU保険料の極近のもの。
③学生の場合は、SECU加入カード、COTISATION DE SECURITE SICIALE(REGIME D’ETUDIANT(学生SECU保険料))の支払い証明。
④農業関連者の場合は、、、、、、、、、。
このように、ケース別に提示すべきものが記されている説明書です。そして、「学生の場合」の項にチェックが入っていたり、マーカーが入っていたりするのでした。このことから、産院会計の担当者が僕たちを学生と見ていることが窺われたものです。
第1章で記しましたが、この時期、日本人(日本国籍)学生はSECUの学生保険機構(REGIME
D’ETUDIANT)には加入できませんでした。加入できるようになったのは1988年からです。産院会計も
そこまでは把握していなくて、学生一般として対応していたのでしょう。こちらも「ただ今、申請中です」
と理由にならない返事を送っていた、ということです。
1974年秋には、家内の滞在許可証、労働許可問題も片が付いて、従って、SECU加入も軌道に乗ってい
ます。出産費、未熟児保養費は、SECU加入以前に発生した発生した医療費です。当たり前のことです
が、保険は「転ばぬ先の杖」ですから、加入以前に生じた費用に遡って適用される道理がありません。
それでも、パリ市7区のMAIRIE(市役所)のAIDE SOCIALE-AIDE MEDEICALE(社会援助―医療費
援助課)から2回目の呼び出しがあって、その面接の際には、「今は職を得て、SECUに加入しています」
と答えることが出来ました。調書に何やら書き込んでいる担当職員の瞬時の表情の変化から「これはプラ
ス要因だな」と察したものです。調書には「あくまで一時的な変則事情で発生した医療事故。その後は正
常化している」と書き込んだことでしょう。僕の勝手な見立てですけど。
第一次査定が5000フランでした。5000フランはキツイです。もう少し減らせてもらえませんか
と陳情書を出してから、一向に第二次査定は届かず、音沙汰なしが約2年半続きました。
                      *
そんな時期のことです。美術批評家江原順先生(注3)から「シャバンさんに近々に会うのですが、一緒に
会いませんか」の誘いを受けました。
「シャバンさん」とは政治家ジャック・シャバン=デルマス(JACQUES  CHABAN―DELMAS)さん
です。(注4)
元国民議会議長、ポンピドウ(GEORGES POMPIDOU)大統領期の元首相。1974年5月の大統領選
挙では、UDR(UNION DES DEMOCRATES POUR LA REPUBLIQUE・通称ドゴール派)の領袖として
立候補しました。68年5月革命以降のドゴール派の退潮が底流にあり、72年の脱税トラブルもマイナ
ス評価になったのでしょう。

第1回投票は、
フランソワ・ミッテラン       43.25
ヴァレリー・ジカール=デスタン   32.60%
ジャック・シャバン=デルマス    15.11%
の結果でした。
「シャバンさんは、ボルドー市長でもあるから、ボルドー市の文化政策について聞こうと思ってね。大統
領選で負けたから、人が引いているでしょう。寂しいもんですよ。喜んでお会いしたいということだった。
元気付けてあげなくてはね」。
昨日まで報道陣のフラッシュを浴び、選挙運動員や支持者に囲まれていたのが、選挙戦の敗北で誰も寄り
付かなくなった。僕もマスコミのはしくれにいましたから「人が引いているでしょう。寂しいもんで
すよ」がわかるような気がしたものです。江原先生のカバン持ちで同行することにしました。

(注3) 江原順(えばら・じゅん Ⅰ927-2002年)
江原先生に登場いただくのはこれで2回目です。フランソワ・ミッテランさんが社会党書記長であった時期に、インタ
ヴューの仲介の労をとっていただきました。江原順先生とはSAINT  LAZARE(サン・ラザール)の日本焼肉レスト
ランで知り合いました。カウンター席で焼肉を突っついていると隣席から声がかかりました。「お仕事でパリにいられる
のですか?」「ええ、まあ」と曖昧に応じたところ「どんな’お仕事ですか」と踏み込んできました。やむなく「出版
社です。出版社系の週刊誌です。ヤクザなブン屋です」と応じました。大いに表情が動いて「江原順と申します」。。
「{見者の美学}{私のダダ}の江原順先生ですか。シュールレアリスム、ダダイズム評論の、、、」「そうです」。
学生時代、古本屋の書棚で{見者の美学}{私のダダ}をよく目にしたものです。手にとってページをペラペラめくっ
て斜め読みをした程度だったのですが、著名を憶えていことで、気にいっていただきました。
(注4)JACQUES CHABAN ―DELMAS(1915-2000年)。 首相(1969-1972)、国民議会議長
(1958-1969、1978-1981,1986-1988)は3期あります。ボルドー市長を1947年から
1995年まで50年近く勤めています。後任市長は2017年5月の大統領選を窺うALAIN JUPPE
(アラン・ジュぺ)さんです。

シャバンさんとはパリの個人事務所で会いました。大統領戦の惨敗(失礼!)で意気消沈しているどころ
か、意気軒高でした。「人が引いて寂しいでしょう」は、こちらの勝手な忖度、見当違いのようでした。
「こちらは、ジャーナリストのM.OKAMOTOです。私の協力者です」と江原先生が紹介してくれまし
た。許可を得てテープコーダーを回しました。
正直なところ、ボルドー市の文化行政について、さほどの関心がありません。シャバンさんとのこのイン
タヴューは江原先生の仕事で、僕はカバン持ちですから気楽なものでした。テープの番人であればよいの
でした。
シャバンさんの旺盛なボルドー文化行政論は30分は続いたでしょうか。一段落したところで、カバン持
ちが口をはさみました。「僕はパリで第一子を得たのですが、PREMATURE(プレマチュレ、未熟児)で
生まれてきました。産院に2か月近く預けられました。SECURITE SOCIALE(社会保険)に加入してい
なかったので、たいへんな額の借財になりました。これをパリ市のAIDE-SOCIALE/AIDE MEDICALE
(社会援助・医療費援助課)のお世話で減額していただいているところです。こういう救済援助があるこ
とに深く感謝しています」。
僕のフランス語力は知れたものですから、事前に用意したメモ用紙に目をやりながらのことでした。
シャバンさんは僕の拙いフランス語に額に皺をよせて耳を集中させていました。
聞き終わって額の皺をのばしながら「そんなことを気にする必要はありません。どこの都市にもその
種の援助制度はあります。私のボルドー市だってある。あなたも日本人ジャーナリストなら、そんな援助
制度のことより、私が首相時代に手がけたFORMATION PERMANENTE(生涯教育制度、職業再教育制
度)を貴国に宣伝していただきたい」と演説を始めました。FORMATION PERMANENTE(生涯教育制度、
職業再教育制度)は耳にしたことのない言葉でしたが、後でテープを起こせばよいだろうくらいに考えてウ
スボンヤリと聞きいていました。FORMATION PERMANENTE(生涯教育制度、職業再教育制度)がフラ
ンス滞在生活にどう影響してくるのか、それを実感したのは、はるか後年ことです。
                      *
江原先生は「ジャック・シャバン=デルマス・ボルドー市長の都市文化政策」といった趣きで、日本の
さる総合雑誌に投稿しましたが、「本誌の読者向きではない」で没稿でした。「シャバンさんに掲載誌を
送りますといった手前、体裁が悪くてね。なんとか活字になりませんか」で、原稿と録音テープを預
かる羽目になりました。
1977年春先のことです。AIDE-SOCIALE/AIDE MEDICALE(社会援助・医療費援助課)から第二次
査定が届きました。第一次査定5000フランが1500フランまで減額されていました。異論があれば
再申し立てができます、の案内も同封されていました。この時期、家内は職を得て定収入があります。
僕も細々ながら原稿料収入があります。なんとか払える額です。本市庁(HOTEL DE VILLE)の会計課に行
って支払いを済ませました。1974年3月22日に生まれた長男は3歳になっていました。3歳児は丸々
としてやや肥満気味、今では過塾児気味なのでした。

ほぼ同じ頃、欧日協会という在パリの日仏親睦団体からフランスの文化、生活紹介の雑誌編集の依頼があ
りました。PARIS-TOKYOをもじって「パリトキオ」としました。A4サイズ版、カラー印刷は、
表紙、ウラ表紙、グラビア、広告合わせて12ページ。活版42ージを合わせて合計50ページ見当の雑
誌でした。その第4号に江原順先生からお預かりしている「ジャック・シャバン=デルマス・ボルドー市
長の都市文化政策」を掲載しました。ウスボンヤリと聞き流していたインタヴュー・テープを大あわてで
一言一句、聞き直して全面的に改稿し、「インタビュー/ジャックシャバン=デルマス 私のボルドー、私
の都市文化論」としました。表紙と巻頭グラビアではカラーでボルドーのブドウ畑風景、葡萄摘み風景
を載せました。「ボルドーの秋、ワインの香り=分け行っても分け入っても葡萄畑の原産地をゆく=の見出
しタイトルが付いています。
「もう忘れているだろうけど、フランス語で簡単な説明を付けて、シャンバンさんの事務所に届けておき
ました」と江原先生から報告がありました。
残念ながら、PARIS-TOKYO「パリトキオ」は、この4号を持って終刊になります。4号雑誌です。
ブランド商品関心層、観光客向けとはいえない理屈の多い雑誌でした。広告主の大手ブランド・メー
カーが広告を降りてしまったのかも知れません。
                   *
それはさておき、「私のボルドー、私の都市文化論」の中で、FORMATION PERMANETE(生涯教育制度、
職業再教育制度)について、シャバンさんは、こんなことを語っています。
(1971年の首相時代に、フォルマシオン・ペルマナントをつくりました。この制度によって、あらゆ
るフランス人が、一般的知識、教養を高めると同時に、現に自分が所属しているヒエラルキーの中で2
度または3度にわたって、自分の立場をよくすることができるようになりました。あるいは、自分の属し
ているところで地位を向上させ、待遇を厚くさせるだけでなく、所属カテゴリーを変えられるようにもな
ったのです。1974年には、この制度の受益者が200万人、1975年には300万人です。これが
私の唱えている「ひとつの社会」から「もう一つの社会」に移行する「新らしい社会」ということなの
ですね。私が首相をやめても制度は残っていますから、15年もたてばフランスの社会はずい分変ってく
ると思うのです。」
FORMATION PERMANENTE(生涯教育制度、職業再教育制度)が具体的に僕の身に迫ってきたのは、
1980年代後半の時期だったでしょう。僕は日本人会事務局に勤務していました。
ある日、政府認定のFORMATION公庫から書類が飛び込みました。1901年法のASSOCIATION
も通常の会社と同じように、COTISATION A LA FORMATION  PROFESSIONNELLE(職業教育負担費)とTAXE D’APPRENTISSAGE(職業訓練税)を払いなさい、というものでした。支払い額は日本人会全職員の年間人件費総額の数パーセント相当です。シャバンさんが力説していたFORMATION PERMANENTEの財源がここにありました。
こういうこともあります。例えば日本人会が実施しているフランス語夏期集中講座です。日本のA社からフランスのB社に派遣されている日本人Cさんが「FORMATION PROFESSIONNELLEを利用して受講したいのですが、お宅はFORMATEURの資格がありますか?」の問合せです。日本人Cさんは、受講料を所属先の会社負担や自己出費ではなくFORMATION公庫に払ってもらおう、ということです。そのためには講座主催の日本人会がFORMATION管轄局からFORMATEURとしての資格を得ておかねばなりません。あわてて登録手続きをしたことでした。この二つのことで、シャバンさんが「ボクが首相時代につくったFORMATION PERMANENTE」の仕組みが見えたのでした。10年以上も前にシャバンさんの熱弁をウスボンヤリと聞いて「それは素晴らしい制度ですね」と一知半解の相づちを打ったのでしたが、それが明瞭にわかったのでした。長男は、FORMATION制度あるいは関連制度を利用して、スコットランドの大学に1年間留学しました。1997年のことでした。
2016年8月末日  記   岡本宏嗣
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